見出し画像

食養生の話④〜車椅子生活での食材調達法

車椅子生活になってからもなんとか、できる範囲で自炊をしていることは前回の投稿で書きました。しかし、やっぱり面倒臭い時はあるもので、そういう時は出前やウーバーイーツを利用することもあります。本来ならウーバーみたいな仕組みはあまり好きではないのですが、体がこういう時にはしょうがない。便利な仕組みとして使わせてもらってます。でも、体が自由に動くんだったら、断然お店に食べに行きますけどね。

というわけで、今回は車椅子生活の中での食材の調達について触れておきます。

【車椅子での買い出し〜スーパーと小売店】


野菜は毎週1回送られてくる自然栽培の野菜が基本です。足りないものや果物は近くのスーパーや八百屋さんで購入。車椅子だと買い物も億劫ですが、病院などの用事で外に出た時の帰り道などで立ち寄ったりしています。

八百屋さんは最寄駅からの帰り道に小さいのが一軒あるだけなので、そこを通る時は、お店の人に声をかけ、必要なものを取ってもらって、店先で会計してもらいます。

私が今使っている電動車椅子WHILLは、座席の下に小さいながらカゴがついているので、買い物袋はここに入れることができるので便利です(※タイトル写真参照)。

スーパーマーケットでは車椅子で店内を廻れるか、通路の広さが決め手になります。それまでよく行っていた駅前のスーパーはどう考えても車椅子では無理そうなので全く行かなくなりました。というか、行けないです。上記の八百屋さんのような小売店なら、店前からある程度の商品は見えますし、店の人に声をかけて商品を取って貰えばいいのですが、広いスーパーでは「買い廻り」をしないといけないので、そうはいきません。

というわけで、現在は、入口に段差がなく、通路も車椅子が通れる広さがあり、客と客が余裕ですれ違える余裕のあるスーパーに限られます。

地域でもっとも新しくできたスーパーマーケットは敷地も広く、地下に食品、1階に日用雑貨も置いてあり、品揃えもいいのですが、これができたおかげで既存のスーパーは打撃を受けていると見られ、他のところでも買ってあげたくなるのですが、エレベーター完備とか通路の広さ、特にレジ横の広さを考えると、今の私はどうしてもこの新しいスーパーに行くようになります。とはいえ、ここもそんなに近くではないので、行っても2週に一度くらいでしょうか。

また、セルフサービスのスーパーでも車椅子の人などには、お願いすれば店員さんが商品の袋詰めをやってくれ、出口まで運んでくれます。最近は遠慮しないでお願いするようにしています。


【進化するスーパー宅配と食品通販】

昨夜、テレビ朝日の林修の「レッスン!今でしょ」という番組で「ネットスーパーの裏側すべて見せますSP」という特集をやっていて、Amazonフレッシュ、イオン、楽天西友、イトーヨーカ堂4社のネット購入宅配システムの裏側が紹介されていました。全国に巨大店舗を500ほど持っているイオンは地域ごとの店舗から商品をピックアップして配達しますが、他の店はネット購入専用の巨大倉庫やダークストアと呼ばれるお客の来ないネット購入専用店舗があって、そこから商品を運んでいました。最速、注文から2時間くらいで届けるそうです。

ネット通販企業であるAmazonや楽天と組んだ西友などは、巨大専用倉庫を作り、注文商品を効率的にピックアップするための高度なシステムを組んで、徹底的にシステマティックに業務を行っていました。楽天西友のシステムもAmazonのシステムもかなり初期投資がかかっていそうで、そのためなんでしょうか、宅配してもらえる購入額の下限がAmazonは4000円、楽天西友は2000円と、イオン700円、イトーヨーカ堂0円を大きく上回っていました。

コロナのせいでしょうけど、日々の生鮮食品を届けてもらうサービスはここまで進んでいるんだとちょっと驚きました。私も車椅子生活になってからは、ネットでたまたま見つけたいくつかの宅配サービスを利用していますが、これらの会社のものは使ったことはありませんでしたから。

私が現在、時々利用しているのは、ウーバーイーツによるスーパーの宅配です。ウーバーには飲食店だけでなく、スーパーマーケットの項目もあって、近隣のスーパーがいくつか登録されています。うちの地域だと、マルエツや成城石井などから配達してもらえます。配達対象の商品は実際の店舗に置いてある商品すべてではありませんが、ある程度のものは購入できます。

これも料理の出前と同じで、注文後30〜40分程度で届けてくれるので、通常のスーパーの宅配より断然速い。月額498円のEatsパスというサブスクに登録すると、購入商品が1200円以上の場合、配達料金は0になります。
ウーバーはこうした既存スーパーマーケットからのピックアップによる配達の他にも自社でウーバーイーツマーケットというダークストアを各地に作り、そこからの配達業務も始めています。

ちょっとググってみると、大手のスーパーはかなり宅配に力を入れていて、スーパーLIFEは独自の宅配サービスもやっていますが、Amazonのサイトから入れる宅配サービスもやっていました。楽天はいなげやとも組んでいるようです。

そして、その独特な食品の品揃えで驚かされるのがヨドバシカメラです。家電のお店なのに、通販サイトを検索すると食品と飲料という項目があり、商品もかなり充実しています。常温配送できる加工食品のみですが、オーガニックな調味料やら一部のお店でしか見かけないようなピスタチオミルクやマカダミアナッツのミルクなどの珍しい商品も扱っています。調味料やドリンク類は重いので、このところ月一くらいの頻度でヨドバシカメラに上記のようなものを注文していますね。ただ、生鮮食品を扱っていないため当日配送はありません。でもそのかわり送料は無料です。

というわけで、コロナのせいでこうした日常食品の通販や出前が広がったことで、皮肉にも、こんな状態の私の食生活はまあまあ豊かです。

【高齢化社会に向けて〜バリアフリー大規模店と小売店の共存するコンパクトシティを目指せ】

私もこのところはネット購入による宅配を利用していますが、これも体が動きづらいがゆえの利用。体が動くなら利用しないと思います。でも、こういう買い物のバリアフリーを必要とする人がいるのは今回の自分の体験でも身に染みたので、批判することもないと思うようになりました。

ただ、元気な人がただ面倒臭いと言うだけで、時間もあるのに通販や宅配にばかり頼るのは、人と人のコミュニケーションも少なくなるし、あまりいいことだとも思えません。共働きや仕事が忙しいという理由で宅配に頼る人も多いと思いますが、日々の買い物にも行けないほど忙しい仕事というのはなんなのだろうと思います。もちろん、現状の日本ではそんな余裕のある働き方は理想論かもしれません。でも、毎日の買い物くらい直接商品を物色し、会話しながらゆっくりできるくらいの余裕のある社会になってほしいものです。

本当はお店に行って、買い物できるのが一番いいのです。早く、動きやすい体に戻して、思い切り買い物がしたいです!

私が別の投稿でやりたいと書いている「故郷のシャッター商店街の活性化」も、コンパクトな街でお店の人と客がコミュニケーションしながら買い物できる場所の復活を願っているがゆえの構想です。

高齢者や体が不自由な方、何か事情のある方のために、買い物の宅配システムが整うことはいいことだと思います。スーパーも通路が広く、エレベーターのあるバリアフリーな作りになればいいと思います。でも一方で、店頭に立つだけで商品がある程度見渡せ、声をかければ、店の人が商品を取ってくれるような小売店がもっと復活することは、元気な人にとっても体が不自由な人にとっても必要なことではないかと思うのです。

買い物というのはコミュニケーションでもあります。買い物の形が変わることで、その街の活気や雰囲気も変わるはずです。
というわけで、この話は、「私の故郷の町おこし・商店街活性化計画」につながっていきます。

※サポートよろしくお願いいたします💓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?