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【界アルプス】で味わう、冬の信州 贅沢田舎旅

星野リゾートとは、ラグジュアリーホテル「星のや」、温泉旅館「界」、リゾートホテル「リゾナーレ」、都市観光ホテル「OMO」、ルーズなホテル「BEB」を経営するリゾート運営会社。
今回は「界」ブランドで若者応援プロジェクトという20代限定のプランがあり、まさかの半額で宿泊させていただいた旅行記です。


東京駅から信州へ

東京駅の駅弁コーナーが豊富すぎて、いつも30分近く迷ってしまう..

東京駅から新幹線かがやきに乗り込み長野まで一時間半。そして長野駅からアルピコ交通特急で信濃大町まで一時間。約三時間の電車旅。

素晴らしい車窓。奥穂高でしょうか
信濃大町駅前
ここからタクシーで行く主要な場所までの、定額運賃が書かれています。
駅前には何軒ものお店が。シャトルバスで宿まで向かいます。
大事な写真なのに少しボケてる..すみません..

星野リゾート 界アルプスヘ到着

部屋に着くとまず、テーブルの上にある木の箱に火を灯すスタッフさん。
暫くしてから開けるとまさかの温泉まんじゅう!お部屋に焼き菓子などが置かれているのは良くありますが、温かいお饅頭を提供するあたり、さすが星野リゾート

釜戸からむくむく湯気が上がります。

「界」ブランドの中でもそれぞれ特色がありますが、界アルプスの一番の推しポイントはやはりロビー前に置かれた、釜戸と囲炉裏でしょう。

湯気の上がる釜戸の蓋を開けると、銀杏切りになったさつま芋とじゃがいもが!

何やらあそこにありますね
なるほど。それゆえのバターと塩ですか

温泉の蒸気で蒸す温野菜が有名なのは別府などですが、こちらも負けてない。
ほくほくで蒸されたお芋たちに、ちょこっと塩をまぶして、バターをつけて。
夕飯の時間を早めたことを後悔するくらい、沢山お腹に吸い込まれていきます。
いつも夕飯は前半のお時間でいただくことが多いのですが、こちらの宿に至っては後半のお時間の方がおすすめです。気にせずもっと食べたかった!笑

軽く手洗いの出来る場も設けられています
かまくらの中にコタツ

お腹もだいぶいっぱいになってしまい、囲炉裏の場からは撤退。。
ロビーの横にかまくらが作られていて、中に入って見ようかと思いましたが雪が溶けてビショビショでした。中に入るようではないのかも。。

古民家に遊びに来たようなロビー

老舗旅館をリノベーションしているので、全体的に古さは目立ちますが綺麗にされているので気にはなりません。この後、風呂敷に湯道具を包んで大浴場へ。
大町温泉は神経痛や胃腸病に効果があるとされている泉質。匂いは全くありません。湯船には林檎が浮かんでいて、金柑ジュースや日本酒を飲みながら入ることができました。このサービスは素晴らしい!

雪国の季節を追う料理をいただきます

個室でゆったりと夕食の時間です。
先ほど食べたお芋がまだお腹に残っていますが、果たして食べられるでしょうか?

食前酒は少し酸味のあるドリンク。サンザシだったかな?
本日の八寸は鴨燻製とりんご串、菜の花の利休和え、五色饅頭

このあられがまぶされた五色饅頭、界リゾートだと大体出てきます。

鯛煮麺 鳴門仕立て
お造りは、いわなと、信州サーモンが入っていました。川魚なのに臭みは全くなし。新鮮な証拠です。
山菜の天麩羅。こごみとタラの芽

一際目を引くお鍋が運ばれてきました。綿菓子が乗っています。どうやらここに火をつけて、このお肉を潜らせるようです。

溶き卵も用意して
可愛かった綿菓子もすぐに消えてしまいましたが、こういった一工夫が
思い出に残るんですよね。
〆は信州そば

お料理は全体的に少なめかと思います。私は足りましたが、男性だと物足りないかも?でも安心してください。食後にまだ楽しみがございます。

食後の餅つき大会

界アルプスでは、ロビーで餅つき大会が行われます!
まずスタッフさんがついた後、宿泊者も全員やらせてもらうことが出来ます。木製の臼と杵を使った本格的なもので、お子様用に小さな杵もありました。温泉宿では他の宿泊者の方と顔を合わせるのは大浴場くらいかと思いますが、この日宿泊していた全員で「よいしょー!」の掛け声でお餅をつく体験はとても賑やかで、楽しい時間となりました。

ついたお餅は鶯もちに。他にも4種類ほどお味が用意されていました。

沢山のおかずのついた大満足朝食

朝食はお味噌汁を大鍋で提供してくださるのが名物ポイント
品数も内容も申し分ありません。

お腹も朝から満たされたところで、チェックアウトのお時間です。
この日は生憎の雨だったのですが、ロビーで小さな照る照る坊主をくださいました。こういう心のこもったサービスはグッとくるポイントです。

駅のパン屋さんで買ったシベリア

一泊でしたので、あっという間の滞在時間でしたが大満足の宿泊となった今回。
星野リゾートのプロの技を、沢山見せていただきました。

本来温泉というのは癒されに行く場所なので、泉質や客室からの展望、食事に重きを置けば大体は満足するものなのですが、星野リゾートは破綻した老舗旅館を買い上げている分、ハード面があまり期待出来ません。その代わり、何の景色も見えない露天風呂でも、林檎を浮かべて、飲み物を飲めるようにしたらお客は喜ぶ。
都会で生きていたら見慣れない、囲炉裏や、釜戸や、木臼に杵。日本の昔を想像させるのに十分なその景色を物で見せることで、空間が伴わなくとも、日本の田舎に来たんだ。素敵だなと思わせる事が出来る。
宿泊者がこの宿や地に何を求めているか。それが明確にわかっているからこそ提供できる全てが、本当にプロの技でした。

家族連れでも、カップルで行っても、もっとしてみたい事があったのになぁ。と後ろ髪を引かれるくらいに宿泊者をワクワクさせるイベントを散りばめられている。
たった一泊でも、決して温泉に入って食事をして終わり。にさせない星野リゾートの楽しませかたこそが、リピーターを増やし、訪れたものの心をグッと掴む、最大の秘訣なのだと思います。

「ホスピタリティー・イノベーター」つまり「おもてなしで革新を起こす」
これからも星野リゾート、沢山お邪魔させてもらいます。

界津軽の記事はこちら↓


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