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揚げサバのマリネ シチリアの潮風香る白ワイン

友人宅でのイタリアワイン会。
1本目はゲストが持ち寄ったペリエ・ジュエ ロゼ。その後はイタリアワイン好きのホストが用意したイタリアワイン尽くしだ。

①スパークリングワイン:ベラヴィスタ フランチャコルタ・グランデ・キュヴェ・アルマ・ブリュット
Bellavista, GRANDE CUVEE ALMA BRUT, Francia corta DOCG
②白ワイン:クズマーノ インソリア 2019
Cusumano, Insolia, Sicilia IGT,Italy, 2020
③白ワイン:グラッタマッコ ビアンコ ボルゲリ ヴェルメンティーノ
Grattamacco Bianco Bolgheri Vermentino DOC,2018
④赤ワイン:テヌータ ディ トリノーロ, レ クーポレ ディ トリノーロ
Tenuta Di Trinoro, Le Cupole Di Trinoro Tenuta Di Trinoro, Toscana IGT, 2019
⑤赤ワイン:トゥア・リータ ジュスト・ディ・ノートリ
Tua Rita, Justi Di Notri, Toscana IGT 2000
⑥赤ワイン:アルド・コンテルノ バローロ ブッシア
Poderi Aldo Conterno Barolo Bussia D.O.C.G.2000

①のスパークリングワインの後、間髪を入れずに②の白ワインに。会場であるホストのマンションのパーティールームに遅刻しそうになり、速足で向かいおでこに小汗。乾いた喉に染み入るワインがたまらない。上質なシャンパン、フランチャコルタにの後、カジュアルワインで一旦落ち着く。

クズマーノ インソリア

クズマーノ インソリア 2019, 約1,100円
Cusumano, Insolia, Sicilia IGT,Italy, 2020
緩くておおらかな柑橘香、海岸沿いを歩いているような磯の香りが強めに広がる。風味はややあか抜けない、粗野だが憎めない陽気でおおらかな果実味、イタリア南部シチリアのワインらしく酸味は穏やか。
ワインはインソリアというローカル品種100%で造られる。耳慣れない品種だが、シチリアを代表する白ワイン品種で伝統的な酒精強化ワイン「マルサラ酒」の原料としても使用される。熱成はシュールリーで最低4ヶ月間。シュール・リーは酵母の残骸の澱を敢えて取り除かないことでワインに深みを与える醸造法だ。

オードブルのセットから揚げサバのマリネをつまむ。

真ん中に揚げサバのマリネ

揚げられて旨味が凝縮されたサバの魚肉に、ビネガーの酸味と玉ねぎの爽やかな香味が絶妙に絡む。その余韻に追い打ちをかけるように白ワインをグビリ。ワインのもつ磯のニュアンスがやや個性的なサバの脂に心地よく寄り添い、仕上げに玉ねぎの香味が魚とワインをブリッジ。少々癖の強い魚介であっても大らかに、陽気に包んでくれるワインだ。コストパフォーマンス抜群のデイリーワインだ。
相性: ★★★★☆

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