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カレーライスのあとはたい焼き 南アのサンソー

成田空港でフライトを待ちながらラウンジで軽食を。
サーモンのクリームフジッリをチリ産シャルドネ(エラスリス)に合わせたが、まだ小腹にスペースありだ。

機内で食事にワインを合わせる予定で軽食で済ませるつもりだったが、無条件に食欲に火をつけるスパイスの香りが鼻腔をくすぐる。カレーライスだ。ビーフカレーだ。さらにカレーのスパイスを楽しんだ後に甘いものをと、たい焼きにも手を伸ばしてしまった。

ワインコーナーにはスパークリングワインはアイスバケットに浸けおかれていて、白ワイン、赤ワインはグラスを注ぎ口に添えてボタンを押すと注がれるマシーンにセッティングされている。7月にこのラウンジを利用した際には、スパークリングワインはオーストラリア産(グレーラ品種)、白ワインはアメリカ カリフォルニア(ヴェルメンティーノ品種)、赤ワインはイタリア(DOCG、DOCの一つ下位の格付けIGPの地酒クラス)が用意されていた。今回はスパークリングワインは同じものだったが、白ワインはチリ産シャルドネに、赤ワインは南アフリカ産サンソーに入れ替わっていた。南アフリカを代表するピノ・タージュはこのサンソーとピノ・ノワールを交配したも品種だ。
こちらのラウンジはニューワールド中心になかなか興味深いセレクションだ。

クライン・ザルゼ・セラー セレクション サンソー, 約2,000円(成田空港ラウンジ)
Kleine Zalze Cellar Selection Cinsault, 2017
ピノ・ノワールのような軽快で明るい色調。
チェリー、ラズベリーなど快活でチャーミングな果実香、微かに黒胡椒のニュアンス、概ねシンプルなワインながら微かに麝香のような複雑なニュアンス。
凝縮感軽め、軽快な果実味、中庸の酸味、やや早めの収穫かほんのりグリーンなノート、なめらかなタンニン。

さて、カレーライスにをスプーンにすくい口に運び、スパイスの余韻が広がる中にワインを。ワインの快活な果実味がスパイスを追いかけて広がる。悪くない組み合わせだ。

カレーの皿を空にした後はデザートのたい焼きに。

もちっとした生地にほっこりとする餡が絡む。そこにワインの快活な果実味が加わり、たい焼きにはない酸味が口内に登場し場を盛り上げる。が、それぞれが独立していて、今ひとつ繋がりや重なりに欠ける感覚。方向性的には悪くないのだが。甘さの強い餡にシャープな酸味といったメリハリがあったならばもっと楽しくなるはずだ。今回のようなそこまで甘さのやや控えめの餡を用いたたい焼きには、チャーミングな果実味と穏やかな酸味を持つマスカットベーリーAあたりが相性が良さそうか。ラウンジのワインセレクションとて、たい焼きに赤ワインを合わせていろいろ妄想する客は想定していないだろう。
こちらの私のnoteのテーマをご存じの方からはたい焼きはシーフード?というツッコミがあるかもしれませんが今回はどうぞご容赦を笑
相性: ★★★☆☆

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