ボルドー右岸熟成度の異なる3種の飲み比べ 今半牡蠣フライに梅肉を添えて
前日投稿に続き、ワイン仲間とのボルドーワイン会。シャンパン、ボルドー左岸の造り手の白ワインのあと、この会のメイン、ボルドー右岸を3本。サンテミリオン、ポムロール、コート・ド・カスティヨンと隣接し合う三地区。メルロー比率の高いまろやかな右岸、熟成の度合いが異なるものを飲み比べ。
新宿高島屋の地下一階食品売り場で、熟成ボルドーに何を合わせようかとうろうろしていると今半に辿り着く。牡蠣フライ、8個で約1,500円。お隣で売られていた和歌山産の梅肉ペーストも購入。牡蠣に酸味を足してワインへの繋ぎに。
田崎真也さんが、牡蠣をソーセージを一緒にして、ボルドーワインを飲むと相性が良いと言っていた。海に近いボルドーは牡蠣などのシーフードが多く楽しまれる。牡蠣フライにも良い相性を期待。
シャトー・デグイユ, ボルドー, コート・ド・カスティヨン, 2018
Chateau D'Aiguilhe
メルロー80%、カベルネ・フラン20%。
シルキーでなめらか。柔らかでしなやかな果実味、心地よい酸味。この産地は5、6年ほどの熟成で十分に滑らかで楽しい。
(89.5/100)(2月17日)
ここから牡蠣フライに合わせるワインを。
シャトー・ダッソー, ボルドー, サンテミリオン, 2011
Chateau Dassault
メルロー 80%、カベルネ・フラン 17%、カベルネ・ソーヴィニヨン 3%。
メルローのお手本のようにまろやか。澱がかなり析出していてカドがとれて穏やか。メルローの果実味の妙。サンテミリオンの底力。
(90/100)(2月17日)
シャトー・ダッソーに牡蠣フライの梅肉添えにワインを合わせる。ふわりと優しく牡蠣を包み込むような繊細な衣。
牡蠣の磯の香り、ほろ苦さがしっとりと広がる。梅の酸味、酸味の奥の甘みが心地よいアクセントに。ほろ苦さを柔らかく緩和。その余韻にワインをひと口。13年熟成を経ても力のある果実味とタンニンは牡蠣の繊細な味わいを覆ってしまった。相性: ★★★☆☆
シャトー・ラ・フルール・ペトリュス, ボルドー, ポムロル, 1996
Château La Fleur-Pétrus
メルロー 85%、カベルネ・フラン 15%。
落ち着いた茜色。
熟成により果実香はかなり穏やかに落ち着いていて、グリーンで微かにピラジンを思わせる香り。ほんのりハーブ香も。果実香に若々しい力はないが、熟成によりほぐれてチェリーリキュール。口当たりは溶けるようにシルキー。熟成の妙。
(90.5/100)(2月17日)
シャトー・ラ・フルール・ペトリュスに牡蠣フライの梅肉添えを。牡蠣の磯の香り、ほろ苦さを圧迫せず、ふわりと包むほぐれた果実味。梅肉の酸味がワインのそれに繋がり一体感が高まる。相性: ★★★★☆
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