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タラの白子の缶詰にディルとガーリックのマヨソース サルディーニャの島ワインの潮香

イギリスの魚介の缶詰メーカーJohn Westの商品。過去の海外滞在中に購入して食べずにそのままキッチンに放置されていた。賞味期限を数ヶ月過ぎてしまっていたが、もともと賞味期間が2年くらいあったので大丈夫だろう。

soft cod roeという商品目をみてタラの切り身か何かと思っていたが、そうではなくタラの白子だった。roeは魚卵という意味。海外の方も白子を食べるとは意外。食べ終わった後に調べて白子と気付いたが、タラが水分を吸ってブヨブヨになってしまっているのかと思いながら食べ終えてしまった。

見た目からして風味がぼやけているような気がしたのでバシッと引き締めようとマヨネーズ、ニンニクチューブ、乾燥ディルでパンチの効いたソースをささっと作る。

缶詰の中身をひと口そのまま食べると、見た目の通り食感はブヨブヨで風味はぼんやり。即席ソースを付けるとマヨの卵のコクが白子の風味をゆるゆると包み、ニンニクと香草で強烈パンチ。それに起こされたか、白子から少し土っぽいフレーバーと磯の香りが立つ。パンチの効いたソースに続いて余韻に海の恵みがふんわりと残る、悪くない組み合わせ。

合わせたのはサルディーニャ島の白ワイン。イタリアのワイン格付けの最上位DOCGのもの。DOCGはイタリア全土で76あり、そのうちサルディーニャ島のものはこのヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラのみ。また、ヴェルメンティーノ品種のDOCG格付けもこのワインのみ。

カンティーナ・ターニ, メオル, イタリア, サルディーニャ, ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ DOCG, 14%, 2020, 2,948 円
Tani, Meoru, Vermentino di Gallura DOCG, Cantina, Sardegna, Italy,

カンティーナ・ターニは、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラの産地の中でも最も重要なモンティ村に畑を所有。自社で栽培から醸造まで一貫して行う。この地域ではそういったワイナリーは4つの生産者のみ。
1980年にヴェルメンティーノを植樹したことに始まり、2008年自社ワイナリーを創設。約90haの土地を所有し、そのうち約18haがぶどう畑。
色合いは中庸の色調、ほんの微かに濁りか。
香りには溌剌とした柑橘、ピンクグレープフルーツ、オレンジピール、ほのかなスモークや麝香、海岸を歩いている様な鼻腔を撫でる潮香、サルディーニャの世界が目の前に迫る。
味わいにはみずみずしくハリのある柑橘味で鼻腔にオレンジピールが抜ける。じんわりと染みる酸味、豊かなミネラル感で余韻に心地よいほろ苦さ。

タラの白子の缶詰にワインを合わせる。白子の風味がぼんやりし過ぎていて、ワインの強い個性を受け止めきれないがケンカはしない。ワインの乳酸発酵によるものか、ほのかな乳飲料系のニュアンスにソースのマヨがマッチ。またワインのハーバルなタッチ、塩味、潮香はディル、ガーリックの刺激ともよく合う。ソースとの相性は四つ星だが白子とは三つ星。相性: ★★★☆☆

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