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熟成真イワシの土佐煮 サルディーニャ島の赤ワインの潮香が呼び起こすイワシの風味

真イワシの土佐煮。三尾入って430円。数ヶ月前にスーパーのライフで購入したものを冷蔵庫の中に放置してしまっていた。山形県天童市の太田食品の商品。真空に密閉されていてもともと賞味期限の長いが、一ヶ月ほど過ぎてしまってた。

土佐煮は土佐名物の鰹節を野菜などとともに醤油で煮込んだ料理。熟成させすぎて鰹節と醤油の旨みがたっぷりと染み込んでくれていた。

合わせたのはサルディーニャ島の赤ワイン。モニカ品種で造られたもの。お気に入りの生産者パーラ。1950年にサルヴァトーレ・パーラ氏によって南サルデーニャのセルディアーナで創業。1990年に息子のマリオに事業が引き継がれてからは、全てのブドウ樹をサルデーニャの地ブドウ品種に植え替える。現在は4世代にわたり家族経営。『ガンベロロッソ』2014で「Cantina emergente」 に輝く。リーズナブルでありながら最高品質のワインを造りだすイタリア屈指のワイナリー。

パーラ, オルトレルーナ, モニカ・ディ・サルデーニャDOC, 13.5%, 2,288円
Pala, Oltreluna, Monica di Sardegna DOC

土着品種モニカで造られるワイン。
レッドの淡めの色調、エッジはほんのり朱色。
香りにはブラックチェリー、プラムの完熟果実香、黒胡椒のスパイスがはっきりと確かに、そしてほんのりとハーバルなタッチ、ほのかにスミレのフラワリーなフレーバー、ロースト香やカカオ、どこか甲高い果実香とほのかな潮香。
味わいには甲高い果実味、ややはっきりとした突出したともいえる酸味、アルコールボリュームを強く感じる、しっとりとあたり舌が乾く様なタンニンとともに余韻にほろ苦さがゆるゆるとが残る。

真イワシの土佐煮にワインを合わせる。醤油、鰹節を吸い込んだ熟成イワシは旨みのモンスター。アミノ酸の塊はまるで肉を食べた後の旨みの充実感。サルディーニャの潮香が眠っていたイワシの青魚の磯の香りを覚醒させる。ワインのどこか垢抜けない果実味は醤油の醸造香との相性が不思議と良く、ワインのほのかな塩味は旨みをさらに引き立てる。ワインも料理も引き立つ最高のマリアージュ。五つ星!★★★★★

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