虚しさの中で賛美する理由を発見したファニークロスビー

ファニーは生後6週間の時に病気にかかり、藪医者の治療により光と闇しか見えない視覚障害者になってしまいました。

それだけでなく父親が6か月後に亡くなってしまい、ファニーの家庭は経済的も社会的にも苦しみました。

ファニーはいつも活発的でイタズラ好きな少女として育ちましたが、心の中は気分が良くなく鬱状態でした。

学校に入学する歳になりましたが、その当時ファニーが通える学校はありませんでした。幸いなことにおばあちゃんが聖書を教えてくれました。ファニーは聖書のほとんどの箇所を暗記してしまう記憶力を持っていました。

ファニーの願いは学校に入って文字を学ぶことでした。神様に毎日お祈りしていましたが、なかなか答えられません。しかし中学2年生の時にニューヨークの学校から手紙が届き、盲学校に通い始めました。

そこでファニーはイタズラ好きな性格と詩人というタラントを育てていきます。しかし心の中は虚しさでいっぱいでした。ある意味、虚しさを紛らわすためにイタズラと詩に没頭していたのかもしれません。

そしてファニーは27歳になった時に、その学校の教師となりました。その反面新聞に詩が掲載され本も出版されました。有名な作曲家の歌詞を書いてアメリカ全国民が口ずさむほど有名になり、お金もたくさん手にしました。アメリカ、ヨーロッパで人気も手にしました。すべての夢が叶えられたのです。

しかし成功したのに関わらず、ファニーの心は常に虚しい状態でした。それを解決するためにファニーは祈り礼拝に参加しました。そしてあるリバイバルの集まりに行きました。

牧師のメッセージが始まりました。
「何が罪でしょうか？神様と、ともにいなければならない人間が神様を離れたことが罪です。アダムが善悪の知識の木の実食べたことは、神様のみことばを信じなかったので罪なのです。神様を離れた瞬間、人間はサタンに捕らわれた罪人になってしまいました。この罪とサタンから抜け出すことができる人間は誰もいません。その罪の代価は何でしょうか？死です。それですべての人は死んで、永遠な地獄の裁きを受けることになったのです。神様は私の罪と裁きから救われる為に、ひとり子をお遣わしになられました。イエス様が十字架で血を流して死なれたことによって、私たちの罪の代価をすべて払われました。そしてイエス様は復活され、私たちを掴んでいたサタンの権威を打ち砕かれました」

ファニーはこのようなメッセージを何年も聞いていたので知っていました。しかしその後の賛美で驚きました。

「十字架、十字架、見上げる時に、我が苦しみは消えて、今信じて目は開き喜びいつまでも」韓日賛美歌151番(旧賛美歌138番)

自分の心の中にいつもあった虚しさと苦しみの正体を発見しました。幼い時から他の人の助けを受けるのをとても嫌っていたファニーは、神様の恵みと救いを自分の力と能力で受けようとしていました。

しかしどんなに努力しても、ファニーは自分自身を救うことができないことを発見しました。イエス様の十字架だけが、神様を離れサタンに捕らわれた自分の罪を完了することができることを知ったのです。結局ファニーはイエス様を主人として心に受け入れるお祈りをしました。

その瞬間、ファニーの心の中に目に見えない光が入ってきました。ファニーの人生の中で一番喜びの日でした。新しく生まれ変わって救われた日だったからです。その日からファニーの心の中にあった虚しさは、イエス様一人によって満たされました。

ファニーは救われた後から94歳で亡くなるまで8000を超える賛美を書きました。その多くは今も賛美されています。

『つみとがをゆるされ』288番『イエスにゆけば』565番『すくいぬしイエスと』384番『岩なるイエス』391番『この世のたびじに』492番

ファニーは肉の目は暗かったのですが、心の目は開かれて霊的な世界を見ていたのです。それらが賛美に現れています。ファニーはこのような告白もしています。
「もし私が生まれた時に主に求めることができれば、目の見えない状態で生まれてくることを願ったことでしょう。そうすれば、私が主にお会いし、目が見える時に、私が初めて目にするお顔は、きっと私を喜ばせてくれる救い主の顔だからです」

★レムナントとフォーラムしてみましょう★

ファニー・クロスビーは、幼い時から何によっても満たすことができない『むなしさ』がありました。あれだけ願っていた学校に入学しても、立派な教師になっても、詩人になる夢も叶えました。それでも不思議なことに幸せではなかったのです。

★みんなもファニーのように虚しい時がないかな？

私たちは幼い時につまらないと思ったら、テレビを見たり、ゲームしたり、友達と遊んだりしていました。しかし思いっきり遊んで心は満たされていたかな？違うよね？
またつまらなくなったらテレビを見たり、ゲームをしていたよね？気がつくと中毒になっていて、何もできなくなっています。

★なぜ人間は楽しいことをしても心は虚しいのかな？

すべての人間には、他の動物にはない『たましい』があるからです。その中には神様がおられないといけない場所があります。なので人間は自分の中に霊である神様がおられてこそ『幸せ』なのです。

しかしアダムの子孫として生まれたすべての人は、不幸なことに神様がおられなければならない場所が空いています。その理由はアダムが悪魔に騙されて神様のみことばを離れた瞬間、悪魔に捕われてしまったからです。その時からすべての人は親切に生きて成功しても、いつも虚しいのです。

だから私たちはファニーのようにイエス様を受け入れる必要があります。
『見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする』黙3:20

「愛の神様。私は罪人です。イエス様が私の罪を十字架で解決され、復活し悪魔のしわざを打ち砕かれ、神様に会う道を開かれたキリストであることを信じます。今、私の心に入ってきてください。永遠にともにいてくださり、私の主人となってください。イエスキリストの御名でお祈りしました。アーメン」