『伝道の情熱に燃えたD.L.ムーディー』

ムーディーは9人兄弟の6番目で生まれましたが、4歳の時に父親が亡くなり、借金により財産も奪われました。

クリスチャンホームで育ったムーディーでしたが、救いの確信もなく聖書のみことばをよく知らなかったムーディーは、幼い時から貧しい生活の中で、教会に通うよりも成功してお金を稼ぎたいという気持ちがありました。

小学校も卒業できずに、働き始めたムーディーは、17歳の時にボストンに行き「日曜学校に通うなら」という条件で叔父の下で靴を売り始めます。教会に通う中で、キンバルという日曜学校の教師を通して救われたのです。

この時からムーディーは変わり始めました。今までは礼拝中に寝ていたムーディーでしたが、恵みを受けるようになったのです。それに気がついた牧師はムーディーに「証をして欲しい」と要請し、ムーディーは証をしました。その証を聞いて多くの人が恵みを受けました。神様がムーディーを伝道者として準備されていたのです。

ムーディーは更に大きな事業をしようとシカゴに移りました。ある日歩いている時に『子ども宣教会』という看板を見たムーディーは、自分もしたいと名乗り出ました。しかし16人の教師に12人の子どもという状況で、ムーディーは自分で伝道して連れてくるしかない状況でした。

そこで道端で子どもに伝道を始めました。「杖を投げて蛇になったモーセの話」「紅海を渡った人たちの話」などを通して、たくさんの子どもが教会に集まってくるようになりました。最初の週は18人。その内に数百人、2年後には1500人、6年後には2つの建物にいっぱいになるほどでした。

実際、ムーディーは小学校までしか学びはなく、神学校も出ていなく、牧師でもありませんでした。しかし朝4時に起きて聖書を研究していました。そして靴を販売している販売員でした。しかしムーディーが売ると、たくさん売れるのでどの会社からも来て欲しいと呼ばれていました。とうとう23歳で大きな会社を経営する責任者になりました。

しかしムーディーは仕事をしながら毎日のように祈祷会と聖書の集まりをしていました。ある時に女子中学生のクラスの教師が病気になり、ムーディーが一時的に教師をすることになりましたが、その教師がムーディーに「私は子どもたちにキリストを伝えたことがありません」と告白しました。その告白を聞いたムーディーは衝撃を受けました。ムーディー自身も子どもを集める事に必死で、キリストを伝えていなかったからです。

そこでムーディーはその教師と一緒に子どもたちを訪ねてキリストを伝え始めました。問題がたくさんあった女子中学生たちはイエス様を受け入れし、救われました。この時からムーディーは伝道に対して新しい目が開かれました。そしてこれ以上お金を稼ぐことに関心がなくなりました。なぜなら悪魔に捕らわれている人をイエス様に導くことが、どれほど栄光であり喜びであるかを知ったからです。結局、ムーディーは事業家の夢を捨てて、伝道に専念することにしました。そしてどんなに忙しくても一日一人にイエス様を伝えることを実践しました。

そんなムーディーに神様は伝道の答えを下さいました。ムーディーが行く所々たくさんの人々が福音を聞き受け入れる働きが起こりました。

シンガーであるサンキーが賛美をし、ムーディーが説教をするという方法で、アメリカやイギリスで一億人の人々に福音を伝えたと言われています。

『しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります』使1:8

★レムナントとフォーラムしてみましょう★

周りにイエス様を信じていない人はたくさんいるかな？本当に大好きな両親、おじいちゃん、おばあちゃん、お友達…イエス様を信じていないとしたらどんな状態かな？

★あまり問題がないように見えるかもしれないけど…

実際は罪とサタンに捕らわれている状態です。そのままの状態だったら地獄のような生活を生きて、永遠な地獄に行くしかありません。『神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます』Ⅰテモ2:4

★みんなはどうすれば伝道できるか悩んだことはあるかな？

それがたましいを愛する伝道者の心です。

★ムーディーはイエス様を受け入れし、救われた後に聖霊の導きを受けました。

毎週礼拝を通してみことばを聞き、聞いたみことばを毎日祈りながら神様を賛美しました。このように毎日イエス様のいのちを味わっていたムーディーは大きな答えを受けたのです。

それが伝道の答えです。

★みんなが愛する人を伝道したければこのように祈ってみてください。○○は伝道したい人の名前を入れてください。伝道したいお友達のリストを作って毎日お祈りしてください。

『イエス様はキリストです。御使いはキリストを拝み、○○に行って仕えよ。』

短いお祈りですが、権威あるお祈りです。御使いが遣わされると、その人を覆っていた闇(サタン)は離れていきます。そしてその人に神の国が臨むようになったら、福音を伝えた時に受け入れて救われるようになるのです。

★そして礼拝ごとにみことばを整理して、どうやって福音を伝えるか準備してください。神様がムーディーに数千万人のたましいを与えられたように、イエス様のいのちを味わい伝道を準備しているみんなに、伝道の門を開いてくださいます。

この生活をしていると、21世紀を生かす世界福音化の主役になります。