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『一粒の麦となり宣教の門を開いたロバート・J・トーマス』

トーマスはイギリスの小さな教会の牧師の息子として産まれました。14歳にはオクスフォード大学の奨学生に選ばれるほど優秀でしたが、歳が幼すぎるという理由で入学が不可という通知が来て失望しました。

しかし医学大学の入学許可が出ました。トーマスは昼も夜も勉強し実習しました。しかし学べば学ぶほど心がもどかしくなりました。体を治すことよりも、たましいを治すことがもっと至急で重要だと悟ったからです。結局、福音を伝える働きをするために医学大学を退学しました。

トーマスは小学校の教師をしながら子どもに福音を伝えました。そして校長を通して、中国では福音を聞いたことがない人がたくさんいることを知り、心が熱くなりました。

「中国に行って福音を伝えよう!」

トーマスはロンドン神学校に入学し、中国宣教に必要だと思うものを徹底的に準備し勉強しました。しかしその当時、イギリスの教会にリバイバルが起こり、牧師のいない教会がたくさんありました。そこで宣教師よりも牧師の働きをすることを神様が願われるのではないか?と葛藤が生まれました。大学を休学して牧師がいない教会で福音を伝え始めました。

ある教会から牧師として来て欲しいと頼まれたトーマスは、また葛藤しました。中国に行くという夢を諦めなければいけなくなるからです。祈る中で大学を卒業し、中国に行きました。

愛する妻と一緒に行きましたが、妻と妊娠中だった子どもは亡くなってしまいました。神様の恵みで乗り越えて、通訳官という仕事を始めました。中国語に慣れて、多くの人に出会うためにでした。そこで韓国の人たちに出会い、カトリックの信者が5万人いて11人の神父が韓国で働きをしていることを知りました。しかしプロテスタント教会の福音は一度も伝えられたことがないことを知りました。「韓国にも福音を伝えなければ」と胸が熱くなりました。

トーマスは韓国語の勉強をし、中国人の船に乗って1次宣教旅行に行きましたが、台風で韓国に到着出来ませんでした。それでも会う人すべてに挨拶し聖書を渡しました。そしてイギリスに韓国のことを報告しました。その結果、多くの人が韓国を知り祈るようになり、たくさんの聖書や福音書籍が準備されました。

それらを持って2次宣教旅行に出発しました。しかし当時の韓国は鎖国と言って外国の人は入って来れないようにしていました。トーマスが乗っていた船を火で燃やしてしまったのです。トーマスは「イエス!イエス」と叫び、聖書をすべて投げ入れて、聖書一冊を抱えて泳いで岸に到着しました。そして「受け取ってください」と聖書を渡したと同時に刺されて亡くなってしまいました。

しかしトーマス宣教師の死は、韓国宣教の始まりとなりました。その事件を知った多くの人が韓国を置いて祈り、アメリカの朝鮮政府と協賛を結び、多くの宣教師が韓国に入ってきました。宣教の道が開かれたのです。

まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます』ヨハ12:24

そして驚くべきことが起こりました。トーマス宣教師が船で「イエス」と叫び、聖書を渡したことを見ていた人たちが、皆救われたのです。またトーマス宣教師が渡した聖書は、ある家の壁紙として貼られましたが、その家は後に教会となり、その家の人も救われました。

またトーマス宣教師を殺した人も救われ、その甥は聖書の三分の二を翻訳する働きをしたのでした。

★レムナントとフォーラムしてみましょう★

トーマスは勉強やお仕事をしながら『葛藤』がたくさんありました。医者になろうとして、神学校に入学し、福音を伝えるために休学し、中国宣教に行き、妻が亡くなり…彼にはたくさんの葛藤と挫折がありました。

★みんなも勉強が上手くいかないと落胆したり葛藤するよね?

「勉強を続けるべきか?」と葛藤が来た時に点検してみる必要があります。

私は何の為に勉強し、誰の為に勉強しているのか?

私の成功の為の勉強だったら、勉強が上手くいかない時は落胆したり諦めてしまいます。しかし神様の為の勉強、日本・世界福音化のための勉強だったら、勉強が上手くいかなくても神様が成されていきます。なので一生懸命に勉強をする前に、なぜ私は勉強するのかを知らなければいけません。

★なぜ勉強するべきかな?勉強の目的は何かな?

勉強の目的が神様と合っていたら、神様が責任を取られます。この事実が信じられる時に、恐れが消え去り、最善を尽くせるようになります。

★トーマス宣教師は勉強をして葛藤が起こり、福音を伝えて問題が起こっても諦めなかったのは、すべての目的が福音を伝えることにあったからでした。結果的に失敗したかのように見えた宣教でしたが、死ぬ前に叫んだ「イエス!イエス!」に神様は大きく働かれました。

勉強ができない、できる以前に、なぜ勉強しなければいけないのか?なぜ未来を準備すべきか?を考えて見てください。神様はレムナントを通して、福音が地の果てまで宣べ伝えられることを願っておられます。この目的が確かであれば、神様の導きと答えを味わうようになります。

ありがとうございます(*ˊ˘ˋ*)献金は新宿キリスト教会を通して一度も福音を聞いた事のない99%の方々に福音を伝え、7000専門指導者を探し、逃れの町の教会を立て、レムナントを育てる働きに用いさせて頂きます。アブラハムの祝福があなたに臨みますように。