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ストレスチェックを受けて産業医と面談をした話



前回のパニック症状が起きる約1年前にあたる2022年9月に、職場でストレスチェックを行った。
法令上、従業員50人以上の事業所には、年1回以上のストレスチェックが義務付けられており、当然ながら私の勤務地も該当していたため、WEB上で回答する形で現在の健康状況、人間関係、仕事上のこと、様々な質問に答えていった。

全ての回答が終わり、出させた結果は「高ストレス」。特に上司との関係が原因であるという真に「的確な」診断をいただいた。

高ストレスと判定された職員は、希望すれば産業医との面談を行い、勤務環境の改善について所属長に「助言」することができるという。当時の職場環境を鑑みれば、私の他にも高ストレスの職員はたくさんいたはずだ。しかしながら、さりげなく会話をして見てても、誰も産業医との面談を希望していないようだった。

ん?なんで?と思ったが、その理由はすぐにわかった。産業医との面談の後に、その「助言」のもと、上司と対面で面談をしなければならないのだ。ストレスの原因が目の前にいる人に、職場や勤務の改善などどう相談できようか。

それでも、先陣を切る勢いで(笑)、私は産業医との面談を受けた。相手の先生は精神科の先生ではなかったものの、30分にわたる面談にで真剣に話を聞いてくれ、「柔らかい」表現で職場環境改善の必要性を記した報告書を出してくれた。

1週間後、職場内で1対1で1時間に渡って上司と面談を行った。産業医の報告書を私は直接見ることはできなかったが、それでも上司の口調は、これまでとは明らかに違っていた。
パワハラの定義に照らし合わせれば、その上司はパワハラには当たらなかったが、職場内で高ストレスの職員がかなり多いことは伝わっていたであろう。
ようやく、何気無い自分の言動が職場内のストレスを高めていたことに気づいたのかもしれない。

それからしばらくは、温和な口調でのやり取りが続いたが、残念ながら1年経った今では、元に戻っているようである。そして前回のパニック症状につながることになる。

産業医との面談はありがたかったが、そのあとの上司面談はやめて欲しいと、切に願った1日であった。

そしてもう一つ学んだこと…、人間はそう簡単に変わる生き物ではないということ。

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