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パニック症状を起こした話

それは、本当に突然の出来事だった。
8月末にコロナにり患し、大事を取って1週間休みを取った。
熱はなし、咳もほとんど出ない。頭痛もない。
ただし喉の痛みは尋常ではなかった(その話自体は別にできるほど壮絶であったが)。
幸いにもすぐに「ゾコーバ」を処方してくれたおかげで、のどの痛み以外は短期間で回復した。

9月に職場に復帰して2日目の夜中。突然の大量の汗、心臓バクバク、そして呼吸が(できなくはないが)苦しい状況で目覚めた。このまま死ぬんじゃないかという恐怖が過った。幸いそれは20分ほどで収まり、再びシャワーを浴びて床に就いたが、とても眠れたものではなかった。

これが「パニック障害(症状)」と知ったのはネット等であったが、若い女性に多いとあったので、まさか50過ぎのおっさんがなるとは夢にも思わなかった。

それ以前にも、日曜の夕方になる心臓がドキドキすることもあり「サザエさん症候群」だなと諦めてはいたものの、さすがにパニックの件もあり、これは心療内科に行かなければということで予約を取った(数か月先しか取れないといううわさもったが、幸いにも翌週取れた)。

心療内科の先生といろいろいろいろ話をして、抗不安薬(ホリゾン)と睡眠薬(エスゾピクロン)を処方され、それからは不安感はかなり激減した。パニックもなく夜も結構眠ることができる。もっと早く先生のお世話になればよかった。

はっきりとはおっしゃらなかったが、おそらく「適応障害」だろうとのこと。原因としては、仕事内容や職場の雰囲気・上司との関係もあろうが、もっとも大きいのは「教員なのに(希望もしなかった)教育委員会で事務の仕事をしている」ことだろうと自分では思っている。

教育委員会はいろいろ批判もされてるが、都道府県も市町村も一生懸命頑張っている。学校や教員に威圧的な態度をとるなどということはまずない。文句があるなら文科省、そして金を出し渋る財務省に言ってくれとつくづく思う。

私のポジションは、2年で学校現場に戻ることがほぼ確実である。現在1年半経過、あと半年。仕事に手を抜くつもりはないが、学校に戻ることが楽しみで仕方がない。

「学校はブラック」、確かにそうかもしれない。
しかし、私は30年高校教員をやってきたのだ。
学校に戻ることを恐れてどうする。
むしろ、教育委員会に無理無理(?)教員を異動させて事務仕事をさせることが「究極のブラック」だと思っている。


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