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Reji’s Column#1 【天皇賞春】ハピは好走できるのかね?

ついに春天の時期がきた、競馬に本格的にのめり込み始めた2020年の天皇賞でスティッフェリオを軸にした3連複が当たったことを初めとし、2021年はワールドプレミアを本命に、2023年はジャスティンパレスを本命にしたことでなんとなく良い相性だと認識している。(2022年はイキり始めた時期でマカオンドールを本命にして撃沈したことは口が裂けても言えない。墓場まで。)

今回2024年天皇賞春では一際異彩を放つ存在が一頭。

そう、“ハピさん”


今回最も取捨が難しい馬になるであろうと考え、同馬についていくつかの角度から考察してみようと思う。インデックスは下記。

  1. ダート馬の芝長距離替わり

  2.  血統適性

  3.  走法

  4.  まとめ

1.ダート馬の芝長距離替わり


春天自体にダートから参戦した馬はこれまで外国馬のレッドカドーの1頭のみでサンプルにもならないので
過去10年間の全場での2400m以上の長距離におけるダートから芝替わりした馬の成績を抽出。

この通り、人気薄での参戦ではあるが、着順としても人気通りであり、あまり好走はしていない。

芝⇒芝の継続起用をした馬は下記であるが、ここも人気通りに走っている。

つまり全体感としては、ダ⇒芝への替わりは好走もしなければ、人気通り凡走という成績。

ただし、1点強調すべきは、
ハピ前走の大阪ハンブルクCで初の芝でのレースを試された際にこのデータ通り5番人気で9着と凡走しているように見えるが直線ドン詰まりで相当な不利を受けており、スムーズであれば馬券内は確実であった。そういう意味ではハピはデータクラッシャーである可能性は十分に考えられる。

2.血統適性


ハピは、最近芝ダート兼用として活躍するキズナ産駒であり、キズナ産駒全頭の成績を改めて見てみる。

芝はリーディングサイアー最有力候補として恥じない大活躍によりデータ通り納得いく成績。
一方、ダートはイメージ以上に回収値に弱さを感じる。(これは後程解説)

また、ハピのようにダ⇒芝となったキズナ産駒の成績は下記。

数字が表す通り単複回収値ともに高く期待値が高いことがわかる。
さらにこの中で馬券内に入った41頭(15-11-15)のステータスを見ると、

平均人気は7.1、平均単勝オッズも37.3倍と穴を開けていることがわかる。
そういう意味ではハピはダートG1で好走した能力も込みで考えると、前走は明らかに買いであった。
(私はこの認識が甘く、馬券から外したが、奇跡的に凡走してくれて助かった。これも墓場まで。)
この馬券内に入った馬達の母父はクロフネ、キンカメあたりは素晴らしい成績であるも、全体としてバランスよく色んな配合に適応している。相手を選びすぎない種牡馬としてもキズナは強い。

少し脱線するが、とても有益なので、最近の未勝利戦でよく見かける、今回の逆パターンである芝⇒ダのキズナ産駒の成績を出しておく。

これを見ると実は“人気以上に走っていない”ということがわかる。
これは恐らくキズナ産駒のダート替わりが良く走るというのが競馬ファンの常識になっており、人気してしまっていることにも起因している。実際に勝率は10%を超えており、初ダートにしては優秀な数字である。なので、キズナ産駒のダート替わりは、好走はするが過剰に人気してしまうと覚えておくとよい。

話を戻すと結論として血統背景からはハピはダ⇒芝替わりは、期待値は高いと言える。
春天では人気しないようであれば血統背景からは推しておきたい1頭となる。

3.走法


今回走法を一つの視点としたのは、ハピがあまりにもあの馬と似ていたからだ。

そう、ディープボンド。UMAJOの言うところのプボくん()

同じキズナ産駒であることも関連しているように思えるが、一瞬のキレがない分、伸びるように良い脚を長々と使う。ハピの走り方を見ると、もう少し基礎スピードがあった頃の若かりしディープボンドの京都新聞杯を思い出す。面白いことに調教師も大久保先生、また生産もノースヒルズ系ということで、同様にステイヤーとしても仕上がってそう。

グネグネと走るこの馬は、ペースアップが苦手そうで、3角から坂を下って惰性で伸びていく方が良い京都外回りコースは向いている。前走も阪神2600の外回りで、3-4角では他の馬に比べペースアップ能力が劣り手が動いていたが、緩いコーナーを活かしてどうにか食らいつき4角を過ぎたところでジワジワと伸びていた。小回りより外回りが向いているのは確かで、今回のコースはぴったりと言える。できれば瞬発力勝負になりすぎないよう、3角から動き始め、5F勝負になるような展開になると良さそう。前回はスローだっただけにG1となってもう少し勝負所のギアチェンジが求められる場合が不安なところであるが、こればかりはやってみないとわからない。

4.まとめ


今回の天皇賞はジャスティンパレスの海外遠征やボルドグフーシュの故障等、本命級の馬が不在で、上位人気も古馬に負け越している4歳世代が相手となると、上記考察から人気しないのであれば十分買うに値する馬だと考える。
まとめとしては、競走馬全般として、ダ⇒芝長距離替わり自体は良いとは言えないが、血統背景からするとダ⇒芝の期待値は高く、走法も長距離外回りに向いてそう。ということで個人的にはオッズを見てしっかり相手に入れたいなと、思う。

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