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生活再建が終わっていない被災者に支援を! 総理、やりますか? やりませんか?(れいわ新選組山本太郎)

2024年1月24日、能登半島地震への対応を審議する予算委員会の閉会中審査が開かれ、れいわ新選組代表山本太郎さんが質問に立ちました。今回はその国会質問を全編文字起こししました。

山本太郎:
れいわ新選組代表山本太郎です。
資料の1。能登半島地震後、総理は「私が先頭に立ち被災者の再建支援に全力で取り組む」とご発言。総理、この言葉に嘘はないということでよろしいですよね。あるかないかでお答えください。

資料1

岸田総理:
え、もちろん嘘はありません。

山本太郎:
総理、これまで起こった災害でも、できることは全てやるという思いで取り組んできた。イエスかノーかでお答えください。

岸田総理:
今まで起こってきた災害。えっと、あの、過去大きな災害はたくさんありました。ま、その時、私自身は色々な立場におりましたが、その立場の中で最大限努力をしたと考えております。

総理になってからの災害は覚えてない?

山本太郎:
資料の2。岸田政権下での主な自然災害は11件。激甚災害指定は9件。被災したのは、千葉・福島・鹿児島・山形・新潟・熊本・宮崎・鹿児島・静岡・愛知・石川・富山・京都・兵庫・鳥取・茨城・千葉、再び石川・富山に加えて新潟・福井。

資料2のパネルを示す

資料の3。昨年夏、秋田県で豪雨災害が発生。県内14の河川が氾濫。床上床下浸水の被害が大規模発生。

資料3

資料の4。家が水浸し、土砂だらけ。これを放置するとカビが湧く。まずは家具を取り出す。泥を掻き出し、床板を剥がし、床下の泥を掻き出し、乾燥させて消毒。やっと床板を貼れるという時には、業者が空いていません。同じような修理を望む人も多く順番が回ってこない。経済的に厳しく、修理自体を諦める人々もいる。災害から半年以上経っても、真冬に一階が吹きさらし、2階で生活を強られる。これが今、夏に被災された住民の中で起こっていることです。

資料4のパネルを示す

資料の5。発災から半年、被災者の声。トイレと風呂場の修理には着手できていない。布団も暖房器具も足りない。家の修復はいつ終わるんだろうか、疲れてしまった。

資料5

資料の6。昨年10月。秋田市内で2000世帯で暖房器具が足りていないとNPOの調査で発覚。続いて秋田市も調査。11月から民間と暖房器具を返却期限なしで貸与を開始。これは一定の予算と人員がある中核都市、中核市だからできることなんですね。

資料6のパネルを示す

資料の7。秋田市から30km離れた五城目町はどうか。住宅被害を受けた世帯は全世帯の約17.5%。人手が足りず、被災者への個別の全戸訪問調査はやれていない。そこに国から応援・支援はない。自治体に丸投げ。町の対応は、暖房器具の支援は被災者から相談があった場合行うと。「困ってます」そう声をあげられる人は多くないんですよ。なぜ秋田などで発災後、半年以上経過しても暖房さえなく凍える被災者が大勢いるか。住宅が全壊。避難所から仮設住宅に入居する人。自宅の一階部分が被災。2階に避難したまま生活する人。どちらであったとしても災害でダメになった家電・家具を買い揃える必要があるが買えない。国からの十分な支援がないからです。

資料7のパネルを示す

資料の8。災害救助法には生活必需品のための費用支給がある。その対象は洋服・下着・炊飯器・ガスコンロ等の家電・布団・食器類など。総務省小売物価統計調査で確認すると、これらの品目を揃えるには16万7400円かかる。でも国からの支給は、秋田のような夏の災害で、住宅が全壊の場合、1人世帯で1万91200円。半壊だったら6300円。これで何ができます。しかも、この制度の建付けは被災直後が前提。「あんたが被災したのは夏。今は冬だから関係ないよね」って話になる。政府はおそらく、被災者再建支援法で生活再建の基礎支援金を条件が合えば最大100万円出すからやりくりしろって言うんでしょ。家の修繕費用の足りない部分を穴埋めする。廃車の手続にかかる費用、高齢者の医療器具、被災者の治療費、引越し経費などなど。かかる費用を考えたらお金、全く足りないんです。

資料8

資料の9。昨年7月16日、これ秋田の後ですよ、災害があった後。総理は「政府全体として災害対策に万全を期す」とご発言。しかし、いまだ生活再建できていません。

資料9のパネルを示す。「秋田での発災2日後に中東を訪問 不在に」

資料の10。総理、苦しむ被災者のために万全を期す。これに嘘がないならば、政令で対応できる2つにすぐに決断していただきたい。明後日の閣議で閣議決定をしていただきたいんです。
まず1、災害救助法の生活必需品の支給。早急に50万円に引き上げ手当てしてください。すぐ予備費で対応していただきたい。
2、生活再建できていない被災者への支援継続。知事からの要請待たずに国がプッシュ型で期間延長行い、ここ数年に起こった災害で生活再建が終わっていない被災者に支援できるよう政令改正していただきたいんです。明後日行えますよ。やっていただきたい。総理、やりますか? やりませんか?

資料10

岸田総理:
あの、昨年7月東北地方を襲った大雨では、秋田市中心に大きな被害が生じました。あ、これに対して、えー、被災当初から自衛隊の派遣・テックフォースの派遣・給水支援を含む災害応急対応・災害廃棄物支援、これ取り組んでまいりました。激甚災害の指定等を行い、えー、支援を行ってきたところですが、あー、この住宅修理が進んでいないという指摘、これは謙虚に受け止めなければならないと思います。えー、被災自治体からのこの要望等も確認しながら、国として何ができるか考えたいと思います。

やるかやらないかを答えず、ペーパーを読む岸田総理

山本太郎:
全然答えてないじゃないですか。全力でやるって言いながらやっていない。被災地から手を離して。災害が起こった時、口だけで言う。でもその後は伴走はしないってことの例を上げたんですよ。それに対して2日後にあなたができることを求めている。やるんですか、やらないんですか。お願いします、答えてください。

委員長:
時間が来ております。

山本太郎:
答えください。政令でできるんですよ。それをお願いしてるんです。

岸田総理大臣:
現状確認して、国として何ができるか考えます。

山本太郎:
まとめます。たった2時間半の質疑でどうやって被災地救うんですか。国会やってる振りやんのやめた方がいいですよ。災害特別委員会どうして開かないんですか。どうして総理入れで開かせないんですか。過去7回、総理大臣入りで災害特別委員会も開かれてますよ。委員長にお願いがあります。予算委員会を週1回開催し、そこに能登半島に特化した委員会にして、総理の毎回出席を求めることを委員会でお諮りください。

災害特別委員会の開催を強く求める山本太郎さん

委員長:
後刻、理事会で協議をいたします。時間が来ておりますので以上で山本太郎君の質疑は終了いたしました。これにて令和6年能登半島地震等に関する集中審議は終了いたしました。本日はこれにて散会いたします。


れいわ新選組の持ち時間はたったの6分。限られた時間の中で、能登半島地震の被災者のみならず、置き去りにされた過去の災害被災者をも救いたいという思いが溢れる質問でした。
私もいつ被災者の立場になるかわかりません。そのとき、どういう政府であって欲しいか。私の答えは決まっています。

ダイジェスト映像もご覧ください。

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