あの日の私に伝えたい〜介護認定調査の準備と心構え
これまで3回、父の介護認定調査を受けた。結果は、
「要支援1」→「非該当」→「要支援1」
2度目の調査で「非該当」と認定されたため、「不服申し立て」をして、再度認定調査を受け直した。
失敗の原因と対策をまとめてみた。
介護認定調査についての勘違い
初回の認定調査はスムーズだった。そのため、私は2回目で油断してしまった。前回しっかり話したから、もうこちらの状況は分かってもらえていると思っていた。
しかし、そうではなかった。前回の調査内容は共有できないという規則があるらしい。前回の内容は引き継がれていない。毎回ゼロの状態から話す必要がある。
雑談にも注意
認定調査の数日前のこと。
父は久しぶりに一人で遠出をした。電車を乗り継ぎ、博物館に行ったらしい。
父は長距離を連続して歩けない。50メートル歩いては一度休憩するという感じ。足が動かなくなるのだ。そんな父が、よく歩けたものだと、母と私は驚いていた。母によると、次の日は、疲れてぐったりしていたらしい。
認定調査で父は、この「一人で博物館に行った話」をどうしても聞いてほしかったようだ。どこに行ったのか、どうやって行ったのかなど、気持ちよく話していた。調査員はメモを取る。
「しょっちゅう一人でお出かけしてますよ」という話しぶり。私と母にとっては、父が話を盛るのはいつものこと。でも初対面の調査員に、そんな事情がわかるはずはない。父の話そのままに聞いていたら、実際の父よりもずいぶん元気な印象を持ったことだろう。
父が楽しそうに話していたので、話の腰を折るのもなんだし、とそのままにしてしまった。痛恨のミス。本人の前で言いにくいことは、後でこっそり調査員にメモを渡すなどして、正確な情報を伝えるように心がけること。
普段の様子は気付いた時にメモ
私が実家を訪れた時、父はたいてい眠っているか、布団に横になったままテレビを見ている。いつ起きるのか、いつ食事をするのか、いつ風呂に入るのか、聞かれてもわからない。父と同居している母も同じだ。四六時中、父を見張っているほど暇じゃない。
そうすると認定調査では父本人が答えることになる。父は、やってもいないのにやった、できないのにできる、と言ってしまいがち。私と母は、なんか違うけどなあと首を傾げながらも否定することはできない。
そこで認定調査で聞かれそうなことや気になることは、普段からメモを取るようにした。認定調査は準備が大事。
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