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無事に人生初の就活を終えた。

エントリーシート、SPI、面接対策、履歴書・・・周りの同級生が頑張っているときに私はマイナビにもリクナビにも見向きもせず、借金してエステサロンを開業しようとしていた。話についていけないし、だれも話にはついてこなかった。(笑)

昔から「右へ倣え」と言われると左を向くような性格で、人と変わったことをするのが大好き。「変わってるよね」は誉め言葉。でもこれじゃあ、就活は務まらないでしょ・・・と結構憂鬱だった。

「私の市場価値はあるのかしら?」「元社長と言ってもほかの業界で通用するスキルって何もないんじゃないか」と本気で思っていた。でもなんとか内定をいただくことができ、結果的に希望が叶う会社でまた新しく「私のキャリア」を始められそうなのでここに記録したい。

転職エージェントとの出会い

「内定決まったよー!」と報告すると「なんでうちに言ってくれなかったの、ちょうど人募集してたのに」とか「照山さんならコネで最初からリーダー職とか入れたと思いますよ」とか言っていただけて有難かったのですが、この就職に関しては「(損になってしまってもいいから)絶対私の力だけで勝負したい」となぜかそこには意地があった。学生で社長になり、約10年、いやなこと辛いことは沢山あったけど、総合的には「いい思い」をした方だと思っている。経済面での「いい思い」というより、可愛がられたり、憧れられたり、興味関心を持ってもらったりという面で。若くて社長・しかも女性というだけで実績を知らなくても無条件に「すごい」と言われるのだ。そのフィルタがあれば、仕事が出来なくたって仕事が出来るように見えるし、話も下手でも上手く聞こえてくる。その状況で入社出来ても、私自身の成長は無いなと思った。「何も分からないけど教えてください」という姿勢やそれができる環境が、30歳で初めて会社員になる私には必須だと思った。

ただそれでも漠然と”いい会社”に行きたい思いはあり「"ハイクラス"  "女性" "転職"」とだけ検索してAMBIに辿り着いた。訳も分からず経歴を入れてランダムに届くスカウトメールを見て、一番文章がノッていて機械っぽくない人に返事をした。

結局そのエージェントさん(以下Aさん)が、私の転職に最後まで伴走してくれたパートナーになった。オンライン面談も初めてで、履歴書や職務経歴書の書き方から就活のいろはが全く分からない状態の一発目の打ち合わせは、1時間半ぐらいかけてくれた記憶がある。ググって自力で作ってみた職務経歴書に関しては「この職務経歴書ではちょっと書類選考通らなそうなんで書き直してもらえますか?いつまでに出来そうですか?」とハッキリ指摘してくれ「明日でお願いします!」と食い気味に言った私に驚きながらも(笑)翌日即打ち合わせの時間を組んでくれたAさんには本当に感謝しています・・・。

自信を取り戻せた書類選考通過

一般的な書類選考通過率は知らないが、Aさんの添削のおかげで書類選考は割とサクサク通過した。実は、一社だけではリスクと思い、掛け持ちしたエージェントMさん、Jさんの3社で合計15社近く出して10社ぐらいは通過した。実際面接してみると「いやぁ~変わった経歴だから、興味があるので話を聞いてみたくて」と100%で言われた。私の経歴は「プライド高そう」「視野が狭そう」「結局何もできなさそう」と思われることもあるので、そう感じられた会社さんには悉くそのような理由で落とされた。

「組織文化にフィットしない」これが一番多い落選理由だったのは面白かった。(笑)

面接の合否連絡はデート後の連絡と同じ

予想外に書類選考が通り、アホのようなスケジュールで一次面接が続々と入っていった。オンラインとは言え、いきなり「立ち上がってください」って言われたとき下がパジャマだと困るから(実際言われなかった)上下スーツに着替え、だれもいない家でメイクばっちりに準備して何件も面接するのは疲弊した。結局のところ、その疲れを吹き飛ばすのは「一次面接通過しました」の連絡なわけだが、これが会社によって連絡のスピード感が全然違う。

早いと「次回最終面接で来てください!」と離さんばかりに日取りしてくる会社もあれば、最終選考の場で最後に「他の選考の方の都合もあり、少しお時間かかります」と言われた会社もあった。

会社の規模感が大きいほど連絡が遅い場合もあるが、やはり双方にとって「ビビッと来た!」を大切にしたい。「他の候補者を見ているうちに、ほかの会社に行かれてしまう!」と必要とされている会社に行きたい。そんな人材でありたい。

これは就職・転職に限らず、恋愛も同じだなと。「欲しがられてる感」があるのとないのとでは、その恋愛(会社)へのモチベーションも変わる。

一次面接を恋愛でいうところの初デートに例えると「今日は楽しかったね。今週末は予定どう?」とこちらに委ねてくるのがまあ御の字だとしたら「次また会いたいです!いつ空いてますか?」と食い気味に言われた方がうれしい。(彼の出会った頃のラインを抜粋)(怒られそう)

結局「私らしい」会社を選ぶ

この記事に収まらないほど様々な葛藤があり、わりと悩み、色々と角度を変えて書けば、この転職でいくつか記事を書けるほど、転職活動に勤しんだ1か月は非常にドラマチックだった。

最終選考が2社残っていて、最終選考結果待ちも1社控えてる状態で全部辞退して、2期目の新卒紹介・新卒採用コンサルティング会社「ヒトツメ」に入社を決めました。従業員10名ほど。これから伸ばしていく会社にしました。「伸びていく」会社じゃなくて「伸ばしていく」会社が、私にはいいと決断しました。

完全なるポテンシャル採用していただいたので、業界では卓越した実績を持つプロフェッショナルな代表と取締役に沢山学ばせてもらいながら、成果を出して事業を牽引できるリーダーをまた目指していきます。

最後に

エージェントのAさん、結局違うエージェントさんで決めてしまったけど親身になってくれた別エージェントのMさん、私と面接してくださった20人弱の面接官・人事・代表の方(面接していくたびに気づきや発見があったからいっぱい受けてよかった)、前職の代表のさえさん、家族のみんな、インスタでアドバイスDMくれた皆さん、友達たち。沢山の方に応援・指導してもらいました。お祝いでご馳走してくれた優しい方々、ありがとうございます。

順序はつけ難いけれど、とても感謝しているのは、同居の彼です。突然の退任で「明日から仕事行かないんだよ」と言ったその夜から、悲しみは分け合い、喜びを分かち合う、まさにそんな存在でした。イライラして八つ当たりすることもあったけど、欠かすことなく話を聞いてくれて、思考や状況を整理してくれました。

彼だけではなく、すべての人が「自分事」で考えてくれないと、私のこの決断や状況は無かったと思うので、少しでも思いを寄せてくれた方には、ありがとうと伝えたいです。

今度は、私が、学生さん、企業、求職者、そして自分の会社に「自分事」で取り組んで、恩返しです。会社のビジョンに沿うように、ひいては人材業界に何かできるといいなと。

4月からのこともまた、noteに書いていくのでぜひまた読んでください。

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