見出し画像

断裁機のナイフ交換

こんばんは「零細町工場の社長」です。モノづくりの街、東大阪で零細な町工場を営んでおります。

弊社は主に裁断加工といって、様々な素材のものを、様々な形状・寸法に裁断する仕事をしています。そして、指定の寸法や形状に裁断を仕上げるためにいくつか機械を持っているんですが、今日はその中でも「断裁機」とか「ギロチン」とか呼ばれる機械のメンテナンスを行いました。


「ギロチン」と呼ばれるように、大きな刃が降りてきて、板状の素材をミリ以下の精度で裁断できる機械です。

本来は紙を切る機械なのですが、弊社は創業からプラスチック樹脂の裁断を生業にしてきたため、この機械も様々な改造を施しています。プラスチックは紙より遥かに硬いことが多いので、硬い素材でも綺麗に切るための特別な改造をメーカーさんの方でいくつもしてもらっています。

そして本題ですが、この大きな刃。勿論、使うに連れて摩耗していくので「モノが切れなく」なっていきます。そうなると“研ぎ”に出さなければなりません。“研ぎ”に出している間、仕事が出来ないのはとても困るので、換えの刃をいくつか持っていてローテションで使っていくというわけですね。


切れ味するどく重い刃。間違って触れてしまうとスパッと切れてしまいます。ナイフ交換は細心の注意を払わなければいけない作業です。


基本的な機構はおそらく前前世紀には出来上がっていた機械の形式ですが、精度や安全面、効率性などがブラッシュアップされてきました。ナイフ交換も怪我をしにくいような交換フローが出来上がっているのですが、それでもひとつの油断も許されない作業です。


取り出した刃はこんな感じ

スペアの新しい刃に交換し、精度調整もして左右の狂い、天地の差、実寸の精度などを正しくチューニングして終了です。

あとは仕事がたくさん来ることを天に祈るばかりやな!と呑気なことを言ってきょうは終わりました。以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?