見出し画像

時間は有限だからこそ愛おしい

明日も今日の延長だし、どうせ毎日同じことの繰り返し。今日できなかったら明日やればいい。人生は単調でなぜ生きているのか。
などと思っていた20代の私。
「今」この時間を大切にできていなかったように思います。

それが、子どもが生まれてから価値観が一変しました。
昨日までお腹の中にいた赤ちゃんは、今は立派に外の世界で泣いている!!
昨日まで首がグラグラだったのに、もう首が座ったのか?
あれ、もしかして今1人で歩いた??

圧倒的に成長が早い新生児期は終わってしまいましたが、今も1歳と2歳の年子を育てているので、毎日が成長の連続で、「明日も今日の延長にしか過ぎない、同じ日々を繰り返すだけだ」なんて思考は吹っ飛んで消え去っていきました。

毎日毎日、いろいろなものに興味を示し、新しいことにチャレンジし、できることが増えていく彼らを見ていると、逆説的に、「今この時間は有限なんだ」ということを考えるようになりました。

抱っこを要求してくる息子。寝つきが悪く、添い寝が必要な娘。ご飯を「アーン」としないと食べてくれない子供達。
逆に言えば、いつかは抱っこさせてくれなくなる。
いつかは1人で眠るようになる。
いつかは「アーン」なんてさせてくれなくなる。

今、目の前で起きていることは、有限であり、ずっと続く日常ではないんだ。ずっと頭の片隅でわかってはいたけれど、子どもたちを目の前にすると、時間の有限さがくっきり浮き上がってきて。
ああ、もっと時間を大切に生きなきゃな。
もっと「この瞬間」と向き合いたいな。

そう思えるようになりました。

そもそも、この時間が永遠に続くのであれば、ありがたみもなくなってしまいますよね。旅行も、終わりがあるからこそ楽しい。終わりがないと、逆にうんざりしてきそうです。有限だからこそ、全てが愛おしい時間に感じられるのかも。


「悔いがないように生きる」というプレッシャーはいらないから、「死ぬまでにあれをやらなきゃ」「あそこに行かなきゃ」なんて理想は掲げたくない。


でも、少なくとも「時間は有限である」と理解して生きることで、人生との向き合い方が大きく変わりそうだなと思って今日筆を取る。



この記事が参加している募集

#子どもに教えられたこと

32,809件

サポートありがとうございます。 私と家族の心が潤うものに使わせてもらいます!