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母の日にみつけた私の趣味と特技:お母さん、ありがとうね

今年の母の日は、これまでと違う。
母がホームに入って初めての母の日

離れて暮らしていても電話で話せた
去年までとは、やっぱり違う。

今年は声を聞けないから、
ゆっくり母のことを考えることにした。

保育園のときに母が書いてくれていた
ノートを引っ張り出してきた。

しょうゆ色のシミが歴史を感じさせます。

朝ごはん、睡眠時間、週末にしたこと
達筆で色々と書いてある。

3人の娘を育て、洋裁の仕事をしながら、
父の自転車屋さんも手伝っていた
すごくすごく忙しかったはずなのに、
「お母さん」も頑張ってくれてたんだ…

ノートに書いてある出来事の1つ1つ
残念ながら、ほとんど憶えていない。

ある日の記録、、、

わたしの母は達筆です


私は、姉と妹がいる3人姉妹の真ん中。
運動神経バツグンで活発な姉、
ニコニコ優しく人好きな妹。

私はというと、

いつもその場にとけこめないというか(遊んでいても)早目に帰ってきてしまいます

by 母 from 保育園ノート


そんな子だったらしい。

そんな記憶はしっかり残ってる。

ワーワーいっている子ども達を
目の当たりにして、どう振る舞っていいか
分からなくて、ボーッと立ってた記憶。

母の目にも、そんなふうに映っていたんだ..
言われたことないから知らなかった


私の母は「〇〇がダメね」と言わない。
「えらいね」「すごいね」って、たくさん
褒めてくれるような感じでもなかった。

どんな感じかというと、


よく見てくれてるのです。


例えば、お手伝いの床拭きの記憶

たぶん5、6才のころ。
そんなに広いダイニングじゃなかったけど
四つん這いになって、床を拭いていると
はぁはぁと息があがった。

少し休憩しているときに、母が来て

レーちゃん(私)の床拭きは、いいね。四角い部屋を、ちゃんと四角く拭いてるから。パッパッと拭こうとすると、角も丸く拭いちゃうことが多いんだよ。でもレーちゃんが拭いてくれると、四角く拭いてくれるから助かる。

それを聞いて、「うわぁ」って胸がおどった。
自分がどう床を拭いているかなんて
考えたこともなかったけど、
「私のやっていることは特別なんだ」って
気持ちにしてくれたことを憶えている。


「私は床拭きが上手なんだ」


そう思ったら俄然ヤル気がでてくる。

それから、好きなお手伝いは「床拭き」
もしかしたら、あれは母の作戦だったのか?!
床拭きという面倒くさいタスクを
魅力的なものにみせるマジック。

いやいや、そんなことはないと思う。
…それでもいいのかもしれない。

実際、あの頃の私は喜びで胸を震わせたし
なにか自信のようなものを得たから。

実はわたし、
誰かの素敵なことや、得意なこと、
素晴らしいこと、良きところを
見つけるのが好きだし、うまいんです。

それは母から受け継いだと思ってる。

その人もまだ気がついていない「いいね」を
見つけて伝えるのが趣味で特技です。


世の中のお母さんたち、いつもありがとう!
素敵な母の日を過ごしてください。


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