Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近…

Reijiro Kaneko

身体を壊さないダンスを教える事を仕事にしています。趣味が高じて仕事にしちゃったので最近カメラを始めて趣味が出来て嬉しいおじさんです。

最近の記事

  • 固定された記事

4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

◆レッスンへのご予約・ご質問等は各種SNS(LINE、Instagram、Messengerなど)もしくは下記のメールアドレスからお気軽にどうぞ castcontemporary@yahoo.co.jp ◉Basic Contemporary¥3,300 4/3(水)13:15~15:45 大久保Worcle 302 4/17(水) 13:15~15:45 大久保Worcle 302 5/1(水) 13:15〜15:45 大久保Worcle 302 5/15(水)

    • Phantom

      一気に様々なものが繋がる瞬間が定期的に訪れる。 大抵その直前には煮詰まったようなスッキリとしない期間がある程度続き、きっとこれを乗り越えるとトンネルの向こうには見たこともない美しい景色が突然出現するんだろうなぁ…と淡い期待を抱いてやり過ごすことにしている。 トンネルの長さはまちまちではあるが長くても1週間。早い時には数時間で抜け切ることもある。「見たこともない景色」という形容は決して過剰な描写ではなく毎回驚かされるし間違いなく待ち望んでいた質感のものであるから狙って宝くじ

      • 戦争ゲーム

        多分自分の感覚が変なんだろうなと自覚することは多々ある。 例えばいかにも涙を誘う哀愁感たっぷりの曲に感情移入してサメザメとした表情で歌詞をそのまま忠実に再現するような意味合いの踊りを恍惚と踊る人を観ているとここはヤクーツクかしら?と錯覚するぐらい気持ちが冷える。周りは?と見回してみると皆さんもれなくサメザメと泣いていらっしゃる。 あぁ、またか、とそこで我に返る。 そのまた真逆の現象も起きることがよくあって、本当に何気ない日常のワンシーンの描写で哀しさなど微塵も無いのに音

        • 6月7月のstudio CASTレッスンスケジュール

          🔵6月7月のstudio CASTレッスンスケジュール※レッスンに関するお問い合わせ・ご予約は各種SNS(LINE、Instagram、Messengerなど)、または下記のメールアドレスからお気軽にどうぞ! castcontemporary@yahoo.co.jp ◉Basic Contemporary¥3,300 6/5(水)13:15~15:45 高田馬場 Arty Ast 6/19(水) 13:15~15:45 高田馬場 Arty Ast 7/3(水) 13

        • 固定された記事

        4月・5月のstudio CASTレッスンスケジュール

          虚空と様式美

          パートナーからは散々やれと言われていたがなかなか手を付けられずにいた事を一つ始めた。 それはこれまでに自分が創ってきた作品のアーカイブスを整理して公にお披露目する事。各作品のDVDのストックはあるのだが、いかんせんデジタルに弱いためYouTubeや SNSにアップ出来ずにいた。去年買ったMacBookも一眼レフで撮ったデータを取り込んで編集する作業こそ慣れたが、DVDのデータを読み込むなんてことは想像もしたことが無くサッパリ理屈が分からないと人間て虚空を見つめるんだなぁと再

          虚空と様式美

          布石

          調子に乗るとコケる。これまでの人生で何度も経験しながらも懲りずに繰り返してきたことの一つ。なぜ学習して二度と同じ過ちを冒さないように気を付けないのか、己の浅はかさにつくづく呆れる。 2005年の旗揚げ公演の成功に気を良くした僕は2年後にとんでもない大風呂敷を広げる。公演を観て、或いは出演者から話を聞いて、新たなメンバーが沢山スタジオに来てくれるようになり、きっとこの人数をもってすれば凄いことが出来るぞ!と有頂天になりとんでもない規模の公演を催すことにした。 改めて当時の映

          「空」

          なにかしらの理由があってトラウマになってしまった事に対して驚くほど呆気なく封印が解けることがある。 今がまさにそんな時期。これまでどうしてそんなに意固地に過去の自分や周囲を否定し続けてきたのか今となっては苦笑するしか無いのだが、当時は本当に辛くて苦しくてもう二度とやるもんか!と心を閉ざしていた。 きっと誰かに辛辣な批評でも言われたのだろう。あるいは当時の自分の理想が高すぎて自分も周囲もその高みに至れない不甲斐なさが主な理由なのではないかと経験上推測する。 微かな記憶の中

          La La Land

          公開から8年、大ヒット映画をそのぐらい遅れて観ることなどザラにある僕がまたしてもやらかした。 なんて良い映画なんだ。気が利いてて甘ったるくなくて多方面へのリスペクトに溢れてる。 監督の「ロシュフォールの恋人たち」への偏執的な愛情をじっとりと感じ、所々に顔をのぞかせるアキ・カウリスマキ的アングルや色彩にもニヤリとし、「哀れなるものたち」で好き勝手やってしまったエマ・ストーンの抑制された演技とライアン・ゴズリングのもしかしてこの人は本物の大根役者なのでは?と不安になる素朴な演

          原点の一つ

          「Swan Lake」との出会いから十数年、ようやく彼の最新作(実は2019年初演なので少し前の作品ではあるけれど)を観劇することが出来た。 Matthew Bourne氏が主宰するNew AdventuresというカンパニーはこれまでにSwan Lakeを始めとして古典バレエの名作を大胆な解釈にてリメイクし世に送り出してきた。扱っている題材が元々バレエのお話が多いのでよくわかっていない評論家達は口を揃えて「新しいバレエ」と評価しているが、僕は個人的にもうそろそろバレエかバ

          原点の一つ

          羽化

          古着のメッカの町に住んでいると思わぬ恩恵を受ける事がたまにある。 あー今年はデニムが流行りかぁ…とあちこちのブランドのサイトを眺めていてもデザインやサイズ感に今ひとつときめかず新品をそんな値段で購入するぐらいなら少しぐらい古ぼけたデザインでも安いし素材も悪くないし中古でもそんなにボロボロでもない服の方が良くないか?と思って馴染みの古着屋を久しぶりに訪れてみると、あるわあるわこちらの心を見透かしたような品揃え。これほんとに古着なの?と疑いたくなるような品物が千円ちょっとで買え

          仕事は増えどもサクラは散る

          有難い事に4月からフィットネスクラブでのレッスン担当店舗が増えた。 コロナに不景気に高齢化社会とインストラクター業にとっては向かい風ばかりの昨今、一定期間会社側から与えられたエクササイズや振付を繰り返し行うプログラムではなくオリジナルプログラム一本勝負しているインストラクターは本当に少なくて、会社のコントロールが効かないある意味危険なプログラムは歓迎されなくて当たり前。 しかしながら、たまにちょっとどころではないへそ曲がりの奇特なスタッフというものが存在することがあり、そ

          仕事は増えどもサクラは散る

          美しい文章

          美しい文章が書ける人になりたい。 これは割と長年の夢。 沢山書物を読んだからと言って素敵な文章が書ける保証は無い。それはダンスも同じで良いものを沢山観てきたからと言って素晴らしいダンスを踊れるようになるとは限らない。 見聞きしたものを一旦自分の中に落とし込んで混じりっ気の無い純粋な感想を抽出して借り物では無い自分の言葉で表す、その作業には膨大な時間が掛かるのだと気付いたのは本当につい最近のこと。 noteを始めようと思いついたのも、20年以上好き勝手に書き綴ってきたb

          美しい文章

          共感覚

          「共感覚」という能力を持っている人にこれまで2人ほど遭遇している。 「共感覚」とは例えば新聞を読んでいると黒い活字に色が付いて見える、という現象。そのほかには音楽を聞いたときに色彩が思い浮かんだり、辛いものを食べるときにトゲトゲの物を掴んでいるように感じたりする症状のある人も存在するらしい。 音楽を聴いていて昔見た景色などが脳裏をよぎることはあるが、それはただの連想であり共感覚とは呼べないので残念ながら僕はそんな能力とは無縁である。新聞や本や譜面を見ていて紙面が色とりどり

          所在

          「星の王子様」2週目初日に立ち会っている。沢山のお客様が入っての観覧は第1週目の2回に続いてこれで3回目。こうやってお客様が沢山入った状態で客席から舞台を見るとやはり良いなぁと感じる。自分が舞台に立つことからは引退と宣言して早5年。己がスポットライトを浴びることには全く興味が湧かないが、ワクワクソワソワと開演を待っているお客様を見ているとそういうことはなかなか素敵だなぁと思う。 その翌日、卒業以来34年ぶりとなる大学のダンスサークルの同窓会に出席した。数名はそこまで間を空け

          透明人間

          僕は大上段に振りかぶっておりゃー!と振り下ろすタイプでは無いと思春期に悟った。嫌がる僕を尻目にクラスは一致団結して毎期のように僕を学級委員に選ぶ。何故こんなにも人見知りで専制君主タイプとは真逆の人間を長に立てるのか、その頃は全く理解できずホームルームで何かを取りまとめなければならない時間が苦痛でしか無かった。 そんな僕が大人になっても人前に立ってあろうことか恥ずかしげもなく踊ったり喋ったりしている。これは一体どういうことなのか…世の中の理不尽さに苦悩を通り越して苦笑が漏れる

          背中を押される靴

          タイトルを読んだだけでは「はぁ?何言ってんのコイツ?」と思う方も多いだろう。でも一度履いたら誰でもその意味が分かるはず。本当に背中を押されているようにスタスタ歩けるのだ。 一昔前とは格段に靴の世界も様変わりしていてただの「履き物」ではなくなっている。デザインたるや星の数ほど豊かだし、クッション性に富んでいるなんて最早当たり前。まるで履いてないような感覚になる靴さえ登場する時代。 そんな「履いてないような」スニーカーに出会った、というお話。 数年前にスポーツ用品店で何だか

          背中を押される靴