瑠璃の部屋71

昨日からニンジンフルーツジュースを飲んでいる。当初、トマトジュースのつもりだったように思うのだが…もしかしたら、深層心理が働いたのかも知れない。

若き頃、職場で毎日、トマトジュースを飲んでいた。
「それ、美味しいの？」
「いや、美味しくないよ。これ飲んで、今日も頑張るぞーって」
主任が後ろを通りかかり
「トマトジュースか、体に良さそうだね」
「主任も飲むんですか？」
「いや、俺は青汁を毎朝飲んでる」
笑いながらというより、笑顔が張り付いたような人だった。
腹を立てても顔に出さない、母方の祖父がそういうタイプだった。そういうのを小さい頃から見ていたから、あ、相当怒ってるなと勘付く。

学歴の関係で主任止まり（学歴偏重の時代だった）だと言ってたが、ご自宅に伺った先輩方が口を揃えて「奥様が、とても美人」だと、その話の盛り上がりようからお世辞ではないことが伺える。
　「帰宅すると、三つ指を突いて迎えられる」と本人は吹聴していたが、あながち嘘でもなさそうであった。

トマトジュースがトリガーとなり。若い頃の職場を思い起こすので、自動制御したのかもしれない。楽しいことより苦いことの方が、リアル感を持って呼び起こされるものだ。

蚊に刺された．．．どうやら家の中だけではなく、図書館への道すがらでも狙い撃ちされている。うらら〜うらら〜♩この世は私のためにある（山本リンダ「狙いうち」）
　家に帰ったら、そこでも蚊に狙い撃ちされるのか。ビタミンCの補給にはレモン果汁を買おう。それなら酸っぱい過去もなさそう。