【姉枕】神をも恐れぬ飢えた猛獣そのもので……
「あぁ、はる! あぁ、また、怖い顔になってる……アアッ、アアッ!」
欲望に血走った目で睨み付けていたのか、姉さんがまた「怖い顔」とうわごとのように呟いて、熱い蜜を秘唇から溢れさせた。それでようやく気づいた。姉さんは、僕が険しい顔になるほど、興奮するのだ、と。
「姉さん! 姉さん!」
だからといって、わざわざ怖い顔になる必要もなかった。姉さんを犯している自分は、神も恐れぬ飢えた猛獣そのもので、目は獰猛に輝き、歯を剥き出しにして、鼻息も荒げ、血の繋がった姉の胎内に、男の精をぶ