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物語を創ることほど、辛くて、楽しいものはない。

――僕がいちばんやりたいことは、いつだってひとつ。昔も今も、そしてきっとこれからも変わっていません。物語を創ることです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

毎月最終日には、誰の目も気にせず、自分の過去についてつらつらと語っています。個人的な話にはなりますが、お時間ある方は是非読んでいってください。



今回は「物語を創ることほど、辛くて、楽しいものはない。」というテーマで話していこうと思います。


📚僕がいちばんやりたいこと

僕は自分が面白いと思ったら飛びついてしまう生き物なので、22年の人生の中でいろんなことにダイブしてきました。もっぱらその対象は創作まわりのことが多くって、絵本や紙芝居、演劇に音楽にYouTubeに、思えばいろんな道を辿ってきました。

どうやら僕は、自分が何かをつくって、まわりの人を驚かしたり、感動させたりすることが昔から好きみたいです。それが実現できるなら極論何でもいいんだと思います。

中学生の頃演劇部に所属していたんですが、劇中で漫才をやる機会があったんです。僕がネタを書いて、親友と一緒に漫才をしたんです。中学生レベルの漫才だけれど、あのときはすっごいウケて、終演後見にきてくれた先生から「漫才が一番面白かった」と評価されるくらい。


この前、プレゼンイベントに参加したんです。僕も登壇者としてプレゼンする予定だったんですが、夏風邪のせいで喉を痛めていて、声が出なかったんです。だけど、声が出ないからこそできることがあると前向きに捉え、一言も話さないでプレゼンするという挑戦をしました。

環境が良かったこともあり、無事に成功させることができました。それにしてもとんでもないことをやったものです。無謀だと思ったけど、でも面白いと思ってしまった。無言のプレゼンで会場を沸かせたら最高じゃないかと思ってしまった。


もはや遠い過去のことのように思いますが、9月上旬、僕は教育実習に行っていました。大学指定のとある小学校で先生をやっていたんです。

僕が配属されたのが3年生ということもあり、みんな気さくに話しかけてくれて、すっかりなついてくれました。実習最終日は、ちゃんと別れを惜しみました。


漫才でもプレゼンでも先生でもいい。自分の生み出したものや働きかけが、誰かに響いて、意味や価値を生み出すことができれば、何だって良いんです。

でもね。

僕がいちばんやりたいことは、いつだってひとつ。昔も今も、そしてきっとこれからも変わっていません。物語を創ることです。


📚やっぱり物語を創ることが好き

ここ最近、1本の短編小説を書いていたんです。『雨上がらない空』という青春ミステリーで、かなり前からずっと書きたいと思っていた作品でした。

実は、『雨上がらない空』は一度書き上げた作品でした。構想自体は確か高校生の頃からあって、大学1年の冬に一度完成させていたんです。そういえば当時付き合っていたサラに読ませたこともあったっけ。

今思えば、サラから言われた言葉が、大学生作家としての僕をつくってくれたといっても過言ではありません。あの頃YouTubeを毎日投稿していたんですが、モチベーションがなくなってしまったことを相談したとき、「れいくんは小説の方が向いてるよ」と言われました。

何でもない飾りのない言葉だけれど、サラが言ってくれたからこそ、「やっぱりそうだよな」と深く納得することができて、YouTubeをやめて、ちゃんと小説の道をいこうと決意したんです。



順風満帆ではなかったけれど、noteを始めたり、みんなでひとつの作品をつくる共同創作の可能性を探ってみたりしているうちに、初書籍『Message』を出版できたんです。

それ以降、作品を届けることに重きを置くようになったから、人に会ったり、イベントに参加したり、逆に自分がイベントを企画運営したり、そういったことに時間を割くようになりました。

以上のような経緯から、『Message』以降、がっつり物語を創ることから離れていました。大学生作家とか言っておきながら、いちばん作家がやらなきゃいけないことを疎かにしていたんです。

しかし、ここ数日、久しぶりにがっつり時間をかけて作品と向き合ってみて、「ああ、やっぱり僕は物語を創ることが好きなんだなあ」と再認識したんです。


📚次書く物語の話

正直いえば、楽しいことだけではありません。途中で辻褄が合わなくなったり、言葉が出てこなかったり、シーンを上手く描けなかったりする。その度に頭を抱え、「うぎゃあ」と悶え、ディスプレイを叩き割りたくなります。

でも、僕はそれを含めて好きなんです。その苦しみにはちゃんと意味があって、その先には報われる瞬間が待っているから。前夜あんなに悩み苦しんでいたのに、朝を迎えてパソコンを開くとすぐに解決策が見つかったりする。

それを繰り返していく作業がたまらなく好きなんですよね。

きっと本当は、いつまでも、自由に、何の制約もなく、物語を創っていたいんだと思います。そういう環境さえあれば、ずっと書いていたいんだと思います。苦しみは伴うけれど、いつかちゃんとそんな風に生きていけるようになりたいんだと思います。

さて、『雨上がらない空』はしかるべきタイミングで公開するとして、最後に僕が次に書く物語について話しますね。

タイトルは、『はちとご』

僕が半年前に出逢ったシェアハウスの名前でもあります。そう、僕が次に書くのは、シェアハウス「はちとご」を舞台にした物語です。住民やそこに遊びにくる人たちの再生と、新しい家族の形を描いていきます。

半年前から今日にいたるまで、数々の思い出をつくることができました。一人暮らしでも、実家暮らしでもつくることのできない、特別でステキな思い出です。その思い出をベースに、そしてはちとご界隈の人たちの人生をベースに、温かな日常を描いていきます。



小説『Message』以来の、本腰を入れて物語を創りにいく日々が始まります。このnoteでもその過程は共有していくので、是非見守っていてください。

はちとごについての記事は以下のマガジンにまとめています。興味を持たれた方はフォローしておいてください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230930 横山黎



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