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クラファン200万円達成したシェアハウスの管理人のこと。

――クラファンが始まった日も、クラファンが終わった日も、僕のなかで感じていたのは、「ああ、やっぱりはやぶささんの背中は遠くにある」ってことでした。


人生は物語。
どうも横山黎です。

作家として本を書いたり、木の家ゲストハウスのマネージャーをしたり、「Dream Dream Dream」という番組でラジオパーソナリティーとして活動したりしています。

今回は「やっぱり背中は遠かった。」というテーマで話していこうと思います。


📚「はちとご」と「migiwa」

5月13日、僕がお世話になっている人の誕生日でした。その人とは、住み開きシェアハウス「はちとご」の管理人の板谷隼さん。僕が大学生だった1年以上前から陰に日向に支えてくれた方です。

はやぶささんに本の誕プレを。

はちとごは、シェアハウスでありながら、家屋の一部を地域に開き法する「住み開き」という活動をしているので、住人だけでなく、日々いろんな人がそこにいるんです。小学生も、大学生も、会社員も、クリエイターも、主婦も。多種多様な人たちがふらっと立ち寄れる場所なんです。

かくいう僕も、初めはふらっと立ち寄ったお客さんのひとりでした。友達に紹介されて、はちとごに足を踏み入れました。初めてお邪魔したときから、居心地の良さを感じてしまって、その日は日付が変わる頃までいたっけ。それ以降、足繁く通うことになったんです。

大学の授業終わりに課題をやりにいったり、開かれたイベントに参加するためにいったり。私設図書館としても機能しているので、本を読みにいくこともありました。

気が付けば、すっかりなじんでしまって、お店番をするようにもなったし、自分でもイベントを開くようにもなりました。はちとごのインスタの運用を任されたこともあったし、今でははやぶささんが新しく始める「シェアベースmigiwa」の案内人です。

シェアベースmigiwaは、私設図書館やコワーキングスペース、イベントスペースとしての機能を果たす地域に開かれた場所です。はちとごから「家」としての機能を除いた場所といえるかもしれません。

実ははちとごは去年の12月にお引越しをしまして、別の物件に移ったんです。新しい物件は元診療所でして、内科と一軒家が内設しているような建物だったんですね。そこで当初から、「家」と「コミュニティスペース」を分けようという話が出ていて、「はちとご」と「migiwa」に分かれたというわけです(そうはいっても、外に出ずとも二空間を行き来できるし、はちとごでも定期的に住み開きをするつもりだから重なる部分は大いにあります)。

そのシェアベースmigiwaという空間をつくるために、はやぶささんは新しい挑戦を始めました。クラウドファンディングです。


📚クラファン200万円達成

修繕費等を集めるために、120万円をゴールに掲げたクラウドファンディング。はやぶささん自身、初めて挑戦することであり、不安に苛まれている様子をそれなりに近い場所から見守っていました。

はやぶささんなら120万円くらいいけるっしょ(それ以上の信頼を集めているでしょ)と内心思っていたんですが、多分僕も心のどこかでは「本当に大丈夫なのかな」という一抹の不安があったんだと思います。

ただ、始まってしまえばそれが杞憂であったと分かるほど支援の追い風は強く吹いて、初日にして目標金額の50%を超える605000円を集めました。クラファンは初速で20%〜30%を超えればひとまず及第点らしいので、数字的にも初日にして成功を収めているといえます。

クラファンの最終日は、はやぶささんの誕生日5月13日に設定されていました。誕生日プレゼントにクラファンの支援をするという流れをつくるためですね。このあたりの仕掛けも絶妙だなとにやにやしていました。

最終的には、200万円を超える支援が集まり、はやぶささんの初めてのクラウドファンディングの挑戦は申し分ない成功を収める結果となりました。


📚やっぱり背中は遠かった

さっきも触れたように、クラファン最終日ははやぶささんの誕生日でもあったので、その夜はパーティが開かれました。はちとごに居候していた元寿司職人の伯井さんが翌日で旅立つということもあり、寿司を握ってくれました。

そんなこんなでみんなで盛り上がっていたんですが、当の本人、はやぶささんはパソコンの前でカタカタと。最終日200万円いくかどうかぎりぎりのラインだったので、最後の最後まで粘っていたのです。結局はやぶささん不在のまま、パーティは進んでいって、10人くらいでわいわい賑わっていました。

こういう場所を、はやぶささんは管理してくれているんです。そして、また新たに広げようとしているんです。

伯井さんのつくった鯛飯
はじめの一口を食べるはやぶささん

クラファンが始まった日も、クラファンが終わった日も、僕のなかで感じていたのは、「ああ、やっぱりはやぶささんの背中は遠くにある」ってことでした。

もちろん年齢は少し離れているから後を追いかけているのは当然のことなんだけれど、こんなにも身近にある背中が、本当は遥か彼方にあることを改めて認識して、僕もまだまだこれからだなと奥歯を噛み締めました。

大学最後の1年間が光のような速さで過ぎ去り、光のような思い出をたくさん残せたのは、はちとごとの出逢いのたまもので、それをつくってくれたはやぶささんのおかげ。そういう意味で、僕はすごく感謝しているし、尊敬しているんです。あんまり伝わってないのかもしれないけれど(笑)

はやぶささんが連れてきてくれた日立の夜明け
引っ越し前の「はちとご文化祭」
大学卒業の日の最後に

はやぶささんとは感性が違うから、好きな音楽も、好きな本も、見たい景色も、なりたい自分も相異なるものなんだけれど、それでも僕ははやぶささんのような人になりたい。遠くにある背中を追い越したいんですよね。

走っている道は別々なのかもしれないけれど、いつかちゃんと認められる人になるために、これからもはちとごに関わりながら、はやぶささんから学びを得ながら、走り続けようと思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20240513 横山黎



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