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映画「望み」を観て感じた、家族の交錯する想い。

こんにちは、れいちぇるです。

今日は私のnoteにしては珍しく、映画について書きたいと思います。

2年前のデビュー時から大好きな俳優・岡田健史さん。私のSNSをご覧になっている方なら、私の彼への熱量をご存知かもしれません。

そんな彼が出演する10/9公開の映画「望み」

今回、Filmarksさんの試写枠に当選し、昨日、公開より一足先に観させていただきました。

堤幸彦監督がメガホンを取り、堤真一さん・石田ゆり子さんが夫婦役、妹役には清原果耶さんという、なんとも豪華なスタッフ・キャスト陣。その息子役に、岡田健史さんが大抜擢ということで、情報解禁時から気になっている映画でした。

ですが、超超超ビビリ&怖がりな私はサスペンスものがかなり苦手…。なので、正直観るか否か、かなり迷いました。

けれど、父と母の考え方や価値観の違いのようなものを、これまでの自分自身の人生の中で感じる出来事もあったので、共感できることがある気がして、意を決して観に行ってきました。

ここから先は、今回鑑賞してみて私が感じたことを中心に書いています。ネタバレは含みませんので、これから観に行こうと思っている方もよかったら読んでみてください。

あらすじ&予告動画

一級建築士の石川一登と妻・貴代美は、自らデザインしたスタイリッシュな邸宅で、高校生の息子と中学生の娘と共に暮らしていた。ある晩、息子が帰宅せず、一登と貴代美が警察に通報すべきか心配していると、息子の同級生が殺害されたというニュースが流れる。
ーーー 映画ナタリー より

物語は、幸せそうで順風満帆な家族4人の暮らしから始まります。

建築士の父(一登)・編集の仕事をする母(貴代美)・サッカーに打ち込む息子(規士)・高校受験を間近に控えた娘(雅)。

それが息子・規士がサッカーの試合中にケガをしたことをきっかけに、だんだんと歯車が狂っていきます。

ケガでサッカー部を引退した規士は、きっと絶望に追い込まれたはず。
それまで必死に目指してきたものを諦めなければならない喪失感は、私にも経験があります。

もちろん規士とはスケールは違いますが、医学部を目指し中学受験をし、進学校に入学しましたが、その後落ちこぼれ、不登校になり転校を余儀なくされた過去が私にはあります。

その頃の私の父と母も、まるで一登と貴代美のようで、二人の価値観が対立していたのを今でも覚えています。なので、映画を観ながら感情移入せざるを得ませんでした。

部活をやめた規士は遊び仲間が増え、遊び歩くようになり、家に帰ってこない日も増えていきます。

そんなとき、規士の同級生が殺されたというニュースが飛び込んできます。

息子が事件に巻き込まれているのではないか。
息子は殺人犯なのか、それとも被害者なのか。

もしも被害者であったとしても息子に正義を貫いていてほしい父親。
たとえ罪を犯していたとしてもとにかく生きていてほしいと願う母親。
兄が加害者だとしたら自分のこれからの人生も狂ってしまう。大切な兄だからこそ自身の人生を壊してほしくないと考える妹。

それぞれの規士への望みが交錯していて、後半部分は息をするのも忘れるくらい見入ってしまいました。

規士が遊び歩くようになっていく辺りで私が思い出したのが、岡田健史さんも出演していた金曜ドラマ『MIU404』の第三話「分岐点」での志摩一未(星野源さん)のセリフ。

「誰と出会うか、出会わないか。この人の行く先を変えるスイッチは何か。」

規士は誰と出会っていたのか。
規士のスイッチを変えたのは何だったのか。
はたまた、規士のスイッチはどちらに転んでいるのか。

最後の最後まで、規士は殺人犯なのか被害者なのか、分からない展開になっています。

見応え抜群です。

中学生・高校生が観たら、規士や雅に共感できる部分があると思います。
私世代(20〜30代)であれば、両親にも子どもたちにも共感できるはず。
親世代にはきっと一登と貴代美の気持ちが痛いほど分かるでしょう。

世代問わず・性別問わず、こんなコロナ禍だからこそ観てほしい作品です。

観終わったらきっと、家族と話したくなるはずです。
(実際、私もすぐに母に電話してしまいました。)

ぜひたくさんの人に「望み」を観てもらえますように。
そしてもし観た方がいたら、ぜひ語り合いましょう!


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