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今夜、この服でどんな酒を飲む?第20夜「革ジャンには年齢制限がある!?」

僕の趣味は、服をながめながら酒を飲むこと。
10代の頃より集めてきたコレクションの中から一品をチョイスしてハンガーにかけ、それに合ったストーリーの酒で一杯やる。
何ともバカバカしい趣味ですが、これがけっこう楽しいのです。
今夜で当シリーズはひとまず最終夜を迎えます。
さて、今夜は何をながめて酔おうかな♪

【高須浩平 プロフィール】
放送作家、1977年東京生まれ。
『バラいろダンディ』(TOKYO MX)『サバンナ高橋の、サウナの神さま』(TOKYO MX)などを構成。
趣味は、服の収集と酒を飲むこと。東京ヤクルト・スワローズのファン。
この連載は、今回で第5弾となります。

『Lewis Leathers』のLIGHTNINGで『ザ・マッカラン』を飲む

これまで、ロッカーやバイカー御用達の王道ライダースブランドを試しては断念してきた自分。
第9夜では着心地の良い『wjk』のシープスキン(羊革)のライダースジャケットを紹介しましたが、より本格的でガチなライダースジャケットが欲しくなりました。
 
理由はいろいろあるのですが、一番は年齢です。
エイジング(なじませるまで)に10年以上かかると想定すると、40代半ばの今が最後のチャンスかと。
そんなわけで、今季は『Lewis Leathers(ルイスレザーズ)』のLIGHTNING(ライトニング)に改めてチャレンジです。
ライダースの王様、雰囲気がスゴい!

▲Lewis Leathers LIGHTNING(214500円)

革は迷った結果、ホースハイド(馬革)で、なかなかの固さです。
新品のまま街で着るのは恥ずかしいので、まずは家で着用してなじませます。
 
・テレビや映画、動画を見ているときも着る
・炊事・洗濯をしている時も着る
・ときどきラジオ体操的な動きをする
・着たまま睡眠 ~etc
 
こんな感じで身体のクセを教えつつなじませていくのですが、なかなか柔らかくなりません。
バッキバキでゴワゴワなので身体の疲労は溜まるし、部位によっては皮膚が赤く腫れたりも。
それでも「諦めたらそこで試合終了ですよ」。
どっかで聞いた台詞ですが、本格的な革ジャンを着こなすための最後のチャンスなので頑張ります。
 
ちなみに、家で仕事をしているときにも着てみたのですが、キーボードを打つ手は遅くなり、ときめく企画も全く浮かびません。
さすがに脱ぐようにしました(笑)。
 
さて、一仕事終えたので、改めて革ジャンを着こんで飲むお酒は、『ザ・マッカラン』の 12年シェリーオーク。 

▲ザ・マッカラン12年シェリーオーク(12000円 ※参考価格)

チョイスした理由は、『Lewis Leathers』と同じイギリス産であること。
ストレートやロックで飲んでもグラスが今の自分には最適であること。
なにせ体がガチガチで、ワインやシャンパングラスだと倒してしまいそうなんです(笑)。

細いグラスでは安定感が……
そう、この安定感!

革ならではの疲労感とともに今夜はとことん飲みます。
そしていつかライターからライダーとなり、革ジャンの似合う男になりたい。
そのためには身体になじませ、まだまだ柔らかくしなければ……。
満足いく服を追求するには、日頃の積み重ねが必要というわけですね。

今回も服をながめながら酒を飲むというヘンな趣味におつきあいいただき、ありがとうございました。
第5弾の連載は、ひとまず今回でいったん終了です。
あなたも好きな服を着て、うまい酒を飲んでください。
また機会があれば、お会いしましょう!
 
(おわり)

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