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スポーツ語るシス!テーマは「広島市民球場」

これまで、多くのプロ野球のスタジアムを訪れてきました。
その中で、特に印象に残っている球場について自由気ままに語ります。
 
今回は、かつての広島東洋カープの本拠地『広島市民球場』について。
球場というところは、実際に行ってみるとそのスケール、美しさ、歴史に感動する場所だったりします。

【構成作家T プロフィール】
主にラジオやテレビの台本を書いている40代の構成作家。
趣味はスポーツ観戦。特に野球が好き。カープファン。高校野球ファン。

最後の雄姿を見届けることができた広島市民球場!

物心つく頃からカープファンだった僕が、親に頼み込み、初めて『広島市民球場』に連れていってもらったのが中学生のとき。

テレビの映像などで“古い球場”であることは認識していましたが、いざ入って見ると、イメージをはるかに上回るボロさにビックリ! 子どもながらに「うちの近所の市営球場よりボロいな」と感じたのを覚えています。
 
実際、いろいろな場所の塗装がはげ、グッズショップも通路にテーブルを並べただけで、すでに『東京ドーム』などを訪れたことがあった僕にとっては「これがプロ野球の本拠地!?」と思わず疑ってしまうほど。
 
しかし、それすら歴史なんだ。むしろ広島らしいじゃないか。そう思い直し、大好きなカープの試合を生まれて初めて本拠地で見られる喜びに集中することにしました。
 
すると、その日の試合は見事勝利! 僕が観戦した前後の日は負けていたので、本当に最高の試合を生で見ることができ、勝利の味は格別でした。名物の“カープうどん”の味より、一層おいしく感じられたような気がします。

それから時は流れ、『広島市民球場』のラストイヤーとなった2008年。残念ながら最終戦のチケットは手に入りませんでしたが、その前日のチケットを入手することができ、仲間と広島へ向かいました。
 
かろうじて手に入ったチケットは内野自由席だったため、開門の数時間前から列に並び、なんとか席を確保。すると、試合前のサインボールの投げ入れで、なんと1つのボールが僕らのほうに飛んできたのです。腕を懸命に伸ばし、なんとか指の先に触れたボールは、隣にいた友人の手の中におさまっていました。

友人「獲ったぞ!」
僕 「…………」
その時の僕はとても悲しい顔をしていたに違いありません。

友人は特にカープファンではなく、僕に付き合ってくれただけということもあり、結果的にサインボールは僕にゆずってくれました(ありがとう!)。ちなみに、そのボールに書かれたサインは、当時のマーティ・ブラウン監督のものでした(懐かしいー!)。
 
そして、僕らの観戦した試合はカープが勝利。翌日(広島市民球場ファイナル・デー)は球場の外で、ワンセグによる観戦。球場には入れませんでしたが、近くで最後の雄姿を見届けることができて感無量でした。
 
なお現在、かつての『広島市民球場』の跡地には、新たな商業施設の建設が進められ、今年3月31日にグランドオープンへと至りました! もし広島を訪れる機会があった際には、「ここにあの球場があったのかぁ」と、思いをはせていただければカープファンとしましては嬉しい限り。野球の歴史探訪としてもオススメです!
 
(つづく)
 

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