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[質問箱]出願書類の実績、箇条書きで書く?文章で書く?

れどぺん!志望理由書メンター(@RedpenKouko)です。

マシュマロ(質問箱)、ありがとうございます!

いただいた質問は「山梨大学の多面的・総合的な評価のための申告書の表の(1)って箇条書きが一般的でしょうか?」です。

答えは140字で十分ですが、「箇条書きで書くべき? それとも文章で書くべき?」迷った時のためにまとめておきましょう!

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質問:山梨大学の多面的・総合的な評価のための申告書の表の(1)って箇条書きが一般的でしょうか?

 山梨大学では、特別入試の受験生だけでなく、一般入試の受験生にも「多面的・総合的な評価のための申告書」の提出を課しています。

 課されている内容はシンプルです。また学部によって文言の多少の違いはありますが、基本的な方向性は共通しています。

 つまり、高校3年間の「過去」と大学入学後・卒業後の「未来」を問う内容です。

⭕️ 高校入学(又は中等教育学校後期課程)から現在までの諸活動の記録とそこから学んだこと(1枚目)

(1)これまでの学校内外の活動(ホームルーム内での活動、生徒会活動、部活動、ボランティア活動、留学・海外経験等)の取組、資格の取得など、主な活動実績をできるだけ具体的に記述してください。
(2)上記(1)から学んだことを記述してください。
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⭕️志望理由と、入学後に学びたい内容とその計画、大学卒業後を見据えた目標など(2枚目)

(1)上記学科を志望する理由を具体的かつ明確に記述してください。
(2)大学では何を学び、それを卒業後の人生でどう活かしたいと考えているか記述してください。

 いただいた質問には「(1)」としかありませんが、おそらく「1枚目の(1)」を指しているものとこちらは解釈しました。

 「活動実績をできるだけ具体的に記述してください」

ここですね!

活動実績を「箇条書き」で書くのが一般的かどうかというご質問でした。(そう理解しました)

* * *

答え:大学の指定がないため、どちらでもOK! 
ただし(2)の内容が薄くならないこと!

 まず、出願書類を書くうえで大大大前提となるのが

⚠️ ⚠️ ⚠️
学生募集要項の中や別に
記入要領・記入にあたっての注意事項等が
ある場合は、それに従う!
⚠️ ⚠️ ⚠️

 そのうえで、今回は特に指定がない場合のお話になります。

 出願書類に求められるものは、大きく4点に整理できるでしょう。

 ● 問いに十分に答えている
 ● 限られた記入欄(枠)に収まっている
 ● (志願者の)伝えたい内容がすべて盛り込めている
 ● 読み手にとって伝わりやすく(読みやすく)整えられている

 限られたスペースの中で、きちんと相手の求めることに応じているのが重要になります。

 実績がたくさんある方が陥りやすいところですが、箇条書きか否かにかかわらず、実績の羅列で終わらせないのが大事です。

 今回は書類の文言に「できるだけ具体的に」とあるので、箇条書きで記入したとしても、その後の(2)で(1)の活動内容を「できるだけ具体的に」まとめる必要があります。

箇条書きかどうかの判断

 箇条書きの良いところは「見やすさ」「項目の列挙に向いている」ですが、良くないところは「説明不足」「(改行を用いる場合)スペースを取る」でしょうか。

 煩雑な項目を文中で列挙するよりは、箇条書きにして整理した方が書き手も読み手もハッピーです。

 ただ、これは考え過ぎかもしれませんが、あえて表の形式を設けて書かせないところや箇条書きで記入せよとの条件を設けていないところを見ると、「文章を前提に書くものだ」という大学側の意図も読み取れなくはないです。論理的な文章・文意の明瞭な文章が書けるかは重要な評価要素でもあります。(箇条書きは「文章」ではない)

(が、こういうのは学部(専門性)によって随分と先生方の志向が異なりますので、まとめ上げることに意味はないでしょう。だからこそ【どちらでもOK!】という回答になります)

 指示があれば指示に従う。指示がない場合でも煩雑な項目は箇条書きは有効。と考えられます。

重要なのは「形式」より「内容」

 しかし箇条書きで書くか否かより大事なのは、(2)「(1)主な活動実績」から学んだことです。ここが重要なのは全学部共通です。

 記入欄もA4サイズのおよそ半分。「主な活動実績」を4、5項目も箇条書きで書くには不十分でしょう。スペースの配分を考えれば書けても2項目(多くても3項目?)です。

 大学側が知りたいことは「何を成し遂げたか」だけでなく「そこから何を得たのか」です。

 もちろん見やすさ=「形式」は大事です。

 しかしそれより重要なのは、何が書かれているか=「内容」です。

 ここだけは忘れずに取り組むようにしましょう。

まとめ

● 大学から指定がなければ「どちらでもOK」(ただし論理的な文章を書く力は大学で重視される)
● 形式よりも内容が大事。内容が充実するように力を入れよう。

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 大学が志願者に対して「具体性」を求めるのは、「他の志願者と差別化=評価するため」です。

 具体的であればあるほど、その人らしさが際立ってきます。大学はそれを望むのです。

 しかし、ただ事実を書き過ぎてはいけません。このバランスが難しい。

 あくまで軸足は「学んだこと」と心得てがんばってくださいね!

 どうか納得のいく出願書類が書けますように!


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