22 動的待機

◆ 22 動的待機
スタッフが仁王立ちをして、入口を睨みつけていたら、お客様が入りにくい。だから、商品整理、補充、清掃などなにか作業をしながら動くことで、入りやすい空気をつくりましょうと言われます。
結果、どうなっているか?
作業に集中してしまい、肝心のお客様を無視しているスタッフ。
だれに声をかけているのかも曖昧なまま、ただフロアを歩き回って、声だしをしているスタッフ。
動的待機・・・間違いではありませんが、動きながら待機をすることであはありません。そうではなくて、「いつでも、お客様に対してアクションを起こせるように、備えていること」です。「動きながら」ではなく、「動けるように」が正しい解釈です。
通路のお客様に、気持ちを向けている。お迎えの態勢を整えている。必ずしも、動く必要はありません。
今日は、どのような会話で話しかけようか?
今日は、どのように商品をお勧めしようか?
今日は、どんなお客様との出会いがあるだろうか?
スタッフが、自分自身のテンションをコントロールすることが、動的待機です。
レジに張り付いて、下を向いてパソコンとにらめっこしているスタッフと、動物園のクマのように意味なく、売場をぐるぐると歩いているスタッフがいる店。こういう店が、驚くほど多いのです。
美しく立つ。
美しく歩く。
姿勢と表情でお客様を招き入れます。
動的の「動」とは、お客様にたいして気持ちを動かすという意味です。

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