47 扉の閉め方

◆ 47 扉の閉め方
【ファッション】
友人の家に遊びに行って楽しいひとときを過ごして帰るとき、玄関まで見送ってくれた彼女が、こちらが外に出るなり、音を立てて扉を閉められたらどう感じますか?
(本当は歓迎されていなかったのかな?)と不安になります。
売場の場合は、試着室の扉、またはカーテンがこの場面になります。お客様が、試着室に入られたら、一呼吸おいて扉を静かに閉め始めます。「失礼します」と声をかけるのもよいと思います。そして、30度くらい、隙間30センチを残すあたりで、一度止めて、「どうぞごゆっくり」と一言添えます。それから、音を立てないようにきちんと閉めます。
「ご試着を楽しんでください」など、お客様のテンションがあがる一言を添えると素敵になります。
扉を閉めたら、きちんと閉まっているかを確認して、場を離れます。このとき、他のお客様が隣などにいる場合には、会釈を忘れずに!
開けるときは、この逆です。「失礼します」と声をかけて、最初は30度、30センチくらい静かにあけます。そこで一旦止めて、お客様の用意ができているのを確認します。笑み感のあるアイコンタクトで、「扉を開けます」と伝えて、静かに開けていきます。
お客様が出やすいように、立位置を移動します。扉などに手を添えておくのも感じのよい所作になります。
扉とは違いますが、レジのドロア(引き出し)の開け閉めも同じです。音を立てることのないように注意します。基本を知っていれば、忙しくても「雑」にならずに済みます。
最近はどこでも自動ドアになり、扉の開け閉めの作法を学ぶ機会が減りました。普段の生活の中で、トレーニング!

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