コンディション対応スキル(5-2)

目の細かな動きを観察すると、相手の心の状態がわかる。それを相手とのリレーションつくりに活かします。心の状態が目の動きに現れるのですが、ポイントはその逆も起こるということです。つまり、目の動きをコントロールすれば、心の状態も生み出せます。
相手のテンションを上げたければ、できるだけ目線が上を向くような会話、言葉で働きかければよい。色、形、映像などを思い浮かべさせる。たとえば、「今朝は、きれいな青空でしたね」「もうすぐ桜が満開ですね」「お好きな映画のワンシーンってありますか?」などなど。青春ドラマなどで、海に向かって、「がんばるぞー!」と叫ぶシーンがありますが、かならず目は上を向いています。あるいは、「エイ、エイ、オー!」と叫ぶ時もやっぱり上を向きます。テンションを上げるには、目線を上に!
会話中は聞き役に徹して、無理に話さなくても大丈夫です。そして、話の中で相手の目線が横に動いたら、バトンを受け取り話し手になります。そのときも、控えめに、しゃべりすぎないように気を付けます。
相手の目線が下がった時は、何か気になることがあって心の中の自分と対話しているのかもしれません。慌てずに一緒に沈黙してみましょう。「もし差し支えなければ話してくれませんか?」という気持で、相手が言葉を発するのを待ちます。あるいは、そのときの雰囲気にストレスを感じている、話題に関心がなくて楽しくないと思っているのかもしれません。「すこし話題を変えましょうか?」と伝えてみます。
日常生活の会話で、実際に目の動きまで意識している人は少ないと思います。慣れるまでは難しく感じますが、会話が詰まった時、どうも流れが良くない瞬間などに使ってみてください。



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