ミラーリング&ペーシング(4-1)

相手に寄り添う立ち位置が決まったら、いよいよ働きかけです。効果的なスキルにミラーリングとペーシングがあります。ミラーリングとは、相手の仕草をさりげなく真似ることで相手とリレーションをつくっていくスキルです。あまり大げさな動きではわざとらしさが出てしまいます。会話の中で、さりげなく相手の動きを真似てみます。同じ動作をするあなたに対して、あいては自然と心を許し始めます。ミラーリングが上手になると、自然にオープンな雰囲気が備わってきます。
動作を真似るのがミラーリング。おなじことを、言葉で行うのがペーシングです。相手が良く使う言葉を同じように会話に挟んでいきます。あなたの会話が聞き心地のよいものとして受け止められます。会話が弾むこと間違いなし。
どちらも、「共通項」を生み出すスキルです。同郷の人、同じ職業の相手、趣味が一緒だったりするとなんとなく親近感をもつ、あの感覚を積極的に利用します。
ついでに、一つアドバイスです。素敵な所作の人を見つけたら、その動きを観察します。できるだけ、細かく!アイコンタクトの目の使い方、手の指先、首と顔の角度など。「雰囲気」を演出している細やかな動きを逃さずに!そして、イメージしながらセルフミラーリングにチャレンジします。この体験の積み重ねで、見違えるほど所作が変わります。所作が美しくなれば言葉遣いも磨かれます。言葉を磨けば所作がきれいになります。確実なセンスアップ方法です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?