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【軸で悩む学生必見】就活の軸とその考え方 - 初級編 -

就活が佳境になると、多くの学生から「就活の軸が決められません。」と相談をもらうことがあります。「就活の軸って何ですか。」という質問も就活シーズン序盤〜中盤にかけてよく出る質問です。

今日は一見わかるようでわからない、この軸について解説したいと思います。


結論から言うと、「就活の軸」とはまずは「企業を選ぶ基準」だと思ってもらって大丈夫です。

就活の序盤では「こんな企業が良さそうだな。」みたいな漠然としたもので大丈夫なので安心してください。就活が進むにつれてブラッシュアップしていきましょう!


但し、いざESを出していこうという中盤〜終盤辺り(2月前後)については、漠然としたものである程、自分自身を苦しめる形になるので注意が必要です。下記の例を見ていきましょう。

例えば、あなたが就活の軸を「大企業」、「安定している」、「海外展開している」にしたとします。

「大企業」というとある程度の基準で判断する必要がありますが、東証プライム市場に上場している企業だけでも約1,800社あります。東証スタンダード市場も含めるとさらに約1,500社程候補が増えます。この数のESを出すのは時間的にも質的にもおすすめしません。

「安定している」もかなり定義が難しいです。企業は一部を除いて海外と国内双方の競争にさらされますし、技術革新や新興企業により将来激化する可能性もあるでしょう。ある意味将来を見通すことができる前提がないと成り立たないので、現時点で安定しているのかしか判断できません。しかし、学生の皆は「将来に渡って」という条件つきなので難しいでしょう。これを見極めるためには企業1つ1つを投資ファンドで専門的に行なっているチーム並みのスキルが必要になります(あれば成功する訳でもないのがファンドの成績のばらつきを物語っていますね)。

「海外展開している」についても同様、日本のほとんどの企業が当てはまってしまうでしょう。日本の市場自体が縮小傾向なので、企業の成長を前提にした場合遅かれ早かれ海外を視野に入れる企業が増えていきます。


以上、よく学生が選ぶ就活の軸ですが、この3つの軸を掛け合わせても以前として膨大な数の企業にエントリーすることになり、そのための志望動機・文字数の調整を含めるとかなりの作業ボリュームになってしまい現実的ではないですね。。。

そのまま行ったとしても結果として、企業を絞りながらESを出す自転車操業を行なってもかなり厳しい就活になるパターンが多いのが実情です。

他方、「あの業界を見ていれば良かったです。」と就活が終わってから後悔する学生も見てきたのも事実です。中々難しい問題ではありますが、大事なことは以下だと思って指導しています。


  1. 就活の軸は企業を選ぶ基準と捉えていこう

  2. 就活の軸は変わってもいい。自己分析を深めつつ、色んな企業の話を聞いて改めて自分の潜在的な価値基準が表に出る場合もあるのでどんどん動いていこう


まずは自分の知識を広げる、自分を深く知りつつ、取捨選択するのが一番後悔しない就活ができると思います。トピック的にはもっと深いのでこれ以降も取り上げていこうと思ってます。

秋学期から本格化していきますが、最後まで頑張っていきましょう!



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