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「あまり分かってもらおうと思わない方がいい」(双極症)

以前の記事の再掲加筆です。

 先日の診察で、ドクターが
「ご家族には、レコルトさんが『今日も何もしていないように』見えるんですよね」
と言ってくれました。分かってもらえてる、と思いました。
 
 一日を過ごすときに、「出かけたい」という自分と「疲れるからやめておこう」という自分がいます。自分の中でもう一人の自分と戦っていて、そしてそれは外からは見えないので「あいつただじっと家の中にいる」と見られがちです。

 (このことを帰ったら家族に詳しく説明しよう!)と心の中で思ってたら、ドクターはそれに気づいたのか、
「あまり”わかってもらおう”と思わない方がいいですよ」
と言いました。
 それは「家族の負担」を考えているのかなと思いました。くわしく説明したがる私が本気で説明すると家族も負担だろうと自分でも思いました。
 患者の訴えはしつこくなりがちですよね。家族には家族の時間があるのです。理解できないことや理解したくないことがあっても家族の自由なのです。
 私も以前はそのことが分かりませんでした。理解してくれない、と家族に怒りを表したこともあります。
 
 でもその時は分かりました。だから説明は素直にやめておきました。

 自分で分かって自分をコントロールできると、少し楽になります。家族は変わっていく私を見ています。そしてきっと家族も学び、少しずつ変わっていくのだろうと思うのです。

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