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個人情報とはそもそも何か


はじめに

こんにちは!CGチームインターン生です!

前回の記事では、プライバシーポリシーの策定をおすすめさせていただきました。

今回は、「個人情報」の定義についてお届けします。
そもそも「個人情報」とは何か?を知ることで、より実効性の高い個人情報の管理や、その一環としてのプライバシーポリシー策定をすることができます。

そもそも個人情報保護法とは何のための法律なのか?

みんなの大切な個人情報-個人情報保護委員会-

個人情報保護法は、サービス利用者・消費者が、事業者等に提供した個人情報によって上記のような危険に遭うことがないように、事業者等に大切に情報を扱うよう定めたルールです。

個人情報というデータは、何か事業に付随してそれを活用する場合はもとより、データそれ自体の活用で事業が成り立ちます。
事業者側としては、情報を活用したいと思うのが当然でしょう。

そこで活用したい情報に何か制約が課されているのか、フリーハンドで活用できるのかを見極めるため、何が個人情報保護法の「個人情報」にあたるのかの定義を把握することが重要です。

もし「個人情報」にあたらなければ、なんらの罰則・損害賠償請求の心配なく事業を進めることができます。
「個人情報」にあたるのならば、最初から活用しない、活用するとしても、どこまで活用していいのかを最初から把握すれば無駄が省けます。

個人情報とは

簡単に言えば

みんなの大切な個人情報-個人情報保護委員会-
「個人情報保護法」をわかりやすく解説 個人情報の取扱いルールとは?

上述のように、個人情報保護法は簡単に言ってしまえば、誰かが情報を悪用した悪い人から被害を受けないように、そもそも情報を悪用できないようにしてしまおうという法律です。

なので「個人情報」とは、簡単に言えば、悪用されると本人に被害が及ぶような、その人が誰かがわかる情報です。

個人情報

マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話


マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話

個人情報とは、①生存する個人に関する情報であって、氏名や生年月日等により特定の個人を識別することができるものを言います。

  • 氏名

  • 生年月日、連絡先(住所・居所・電話番号・メールアドレス)、会社における職位又は所属に関する情報について、それらと氏名を組み合わせた情報

  • 本人が判別できる映像情報(防犯カメラ映像、オンライン会議の録画等)

  • 本人の氏名が含まれる等の理由により、特定の個人を識別できる音声録音情報

  • 特定の個人を識別できるメールアドレス(kojin_ichiro@example.com 等のようにメールアドレスだけの情報の場合であっても、example社に所属するコジンイチロウのメールアドレスであることが分かるような場合等)

これは上述したように、ものすごく簡単に言えば、悪用されると本人に被害が及ぶような、その人が誰かがわかる情報を指します。
以下に述べる個人識別符号・個人データ等も、すべて悪用されると本人に被害が及ぶような、その人が誰かがわかる情報という性質を有しており、この定義があてはまります。ピラミッドの土台のようなイメージです。

個人識別符号

マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話
マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話
マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話
マンガで学ぶ個人情報保護法 第1話

個人情報には、②個人識別符号が含まれます。
個人識別符号とは、他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものです。

  • DNA、顔、光彩、声紋、歩行の態様、指紋等

  • パスポート番号、基礎年金番号、住民票コード、マイナンバー、保健章番号等

要配慮個人情報

要配慮個人情報とは、個人情報のうち、本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要する情報をいいます。

  • 人種

  • 信条

  • 社会的身分

  • 病歴

  • 犯罪の

  • 経歴

  • 犯罪により被害を被った事実

これは定義からもわかるように、このような情報が悪用されると差別・偏見を生じやすく、本人への被害が大きいために個人情報の中でも特別な扱いがされています。

個人データ

個人データとは、個人情報データベース等を構成する個人情報をいいます。
個人データベース等とは、特定の個人を検索することができるように体系的に構成された、個人情報を含む情報の集合物をいいます。

TOP > 企業法務コラム > 個人情報保護法のWEB弁護士相談 - 入門・定義編 - > 1. 個人情報・個人データ・保有個人データの違い 個人情報保護法のWEB弁護士相談 - 入門・定義編 - 1. 個人情報・個人データ・保有個人データの違い

このようなデータベース化された情報は、流出・悪用された場合の危険度が高いので、特別なくくりに入れられています。

個人保有データ

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個人保有データとは、本人からの請求により開示等を行うことのできる権限を有する個人データをいいます。

上述したように、データベース化された個人情報は悪用しやすいです。
そのため、いわゆる情報のオーナーシップを持っている者に個人情報の開示・削除・訂正義務を課すことで悪用を未然に防ぎやすいと考えられています。

簡単に言えば、個人保有データとは、自分がオーナーシップを持っているデータベース化された個人情報です。

各情報区分の関係

情報区分をわかりやすく図示すると、以下のようになります。

個人情報保護委員会の資料をもとに筆者作成

わかりやすい動画はこちら

個人情報保護法に限らず、政府広報オンラインページでは、様々な法律の解説動画が掲載されています。
まずはこちらに目を通してみるとわかりやすいと思います。

おわりに

個人情報保護法に定める「個人情報」には様々な区分があり、一見難しいですが、一度理解すれば慣れていくと思います。
政府広報オンラインの個人情報保護法のページにはわかりやすいパンフレット・動画も置いてあります。そちらで一度勉強するのもよいでしょう。

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