小説『指先に唇に、兵士の頌歌を』
以前書いた小説を投稿します。分量はワード40枚。半分までは無料で読むことができます。改行をして、多少は読みやすくしてみました。
芸術家の両親を盲信する、中学生の皇言。少年は傲慢で孤独で、勉強はできても「美」がどうしても理解できない。そんな彼は風変わりな男と時間を友にすることになる。
「冬の日に母様が亡くなった。その知らせを聞いた時、僕は信じられなかったし、数時間後に瞳を閉じている母様と面会した時も半信半疑だった。ただ、とても気分が悪く、この場所にはいたくないと思い早々に