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四天王から学ぶ

リーディングマスター・まさみちです。八十八カ所巡礼の旅、歩き遍路の再開です。五度目の区切り打ちにて結願の88カ所目に辿り着く予定であります。
見えないと言いつつも、微細である見えるものを捉えて読み解いているのがリーディングです。昨日まで神道ですが、今日は仏道であります。

四天王のおさらい

四天王は「多聞天」「広目天」「持国天」「増長天」という天部に属する仏さまのことです。

かつて書いた記事を貼り付けておきます。
いいこと書いてますので、今一度読んでみてください。

四天王は四体セットである為、一体ずつだけで見るようなものではないです。「多聞天=毘沙門天」に関しては軍神と扱われる側面がある為、これだけ単体で好まれる傾向があるのも、足下の邪鬼たちを見るとわかります。

七十七番札所・道隆寺の四天王たちです。

左・広目天(西) 右・増長天(南)
左・持国天(東) 右・多聞天(北)

心の働きにおいて、東西南北に意識を動かすだけでもその働きが変わることがわかると面白いものです。「東」が新しいものであれば、「南」は慣れ親しんだもの、「西」は広く知れ渡っているもの、「北」はよく知ろうとしていかなければ見つけ出せないもの、としたニュアンスが感じ取れると良いです。

人生の経験において、その蓄積が格納される心の場所があるというものです。

体験せずに得た知識や、歪んだ経験から得られた知恵では、正しく物事を見て捉えることが困難であることを知る必要があります。思い込みの激しい状態に陥ると、四天王の足に踏みつけられている邪鬼たちのように陥ってしまいます。

邪鬼とはなんでしょう?

・見切り発車で始め、中途半端な知識で取り組み、うまく行かないと「教え方が悪い」「私には才能がない」と嘆き、問題の真因に取り組もうとしない心。
・先入観のままの感覚を信じ、人が不快に陥ることでも平気でできてしまい、自分が笑えているから人も笑えると信じて貫いてしまい、価値観を変えないことで自分だけの世界を守り通せている存在である。

邪鬼とは、間違った教育を信じ込み、その「教えのせい」にすることで自身の正当性を主張することが出来る心の働きのことです。

写真を見て貰えると、「広目天」「増長天」「持国天」には踏んづけられる邪鬼が存在し、「多聞天」には地天という女神が両足を支えています。

体験して身につき、物事の道理を体験すると「わかる」感覚が得られるものです。

この体感覚による気づきを得ている状態を示している姿が「地天」という存在です。

「天部」「明王」「菩薩」「如来」という階層があることを踏まえると、「天部」の段階は、四天王の足下には三方角には邪鬼が潜み、一方向だけ地天が支える世界であることを教えているものです。

この足下の邪鬼を減らすことが出来ると「明王」に位が上がり、三方を地天で支えられるようになると「菩薩」に至ります。四方を地天で支えられるようになると「如来」の何たるかがわかるようになります。

正しさを知るには

体験による気づきを見誤ると、邪鬼を育ててしまうことになります。
時に天邪久(あまのじゃく)という無限ループの邪鬼に陥ると、脱出不可能なひねくれ者のこじらせた引きこもりを生み出してしまいます。天邪久は四方とも邪鬼になっていて、地天の支えが得られなくても「正しいこと」は口に出来たりするので正当な知識は持ち合わせていても、真っ当には働けたり、コミュニケーションが成立しなかったりするものです。

この邪鬼を祓ってくれる素晴らしい存在が「薬師如来」さまだったりするので、この仏さまと自身が「即身成仏」して愛溢れまくる状態の心をイメージして、自身の邪鬼に聞く耳を持つ必要がないと気づけば消滅させられます。

邪鬼が潜むことが見抜けない場合、考えている心や探している心そのものが邪鬼だったりするので厄介です。

「広目天」のように「よく見てみよう!」と探そうとする発想が邪鬼だったりするのです。

「増長天」のように「考えるな! 感じよう!」と見知った知識を自身に当てはめて、「しっかり感じている!」と自分の体感覚を誤魔化されていることに気づかず、「うん、感じている! あたたかい!」とか言っている存在が邪鬼であることもあるのです。

「持国天」のように「触れて確かめる!」と、情報に躍らされないように自身の体感覚で判別しようとしても、不快感などを処理する知恵があればよいものの、ない場合「好転反応」の症状を「悪化」と判別してしまい、「これは良くないものだ!」と、良いものを悪く捉え、悪いもの良いものだと錯覚する邪鬼さえいるものです。

「多聞天」のように「自身の声も他人の声もよく聞いている」と、思いついた思考や雑念をそのまま言葉にして人に明らかにすることが出来、自身の精神状態を包み隠さないでおくと、最後には気づきが訪れて雑念が晴れ渡り「わかる」体験に至れるのです。これが地天とした心の支えとなるものです。

正しく見る、聞く、味わう、触れるなどの体感覚を集めると「臭う/匂う」ことが「わかる」ようにもなるものです。

愛を知る境地より

愛を失っているから邪鬼がはびこるものです。
自分の中で雑念が溢れ、人を悪く思ってしまう自分を消せずに苦悩します。

薬師如来はそんな邪鬼にまみれた心さえ共感します。

愛溢れて治った健康な心にも共感します。

この両者を同時に認識することが出来た時、全ての苦悩は解き放たれ、楽に変わるのです。

言うは優しいことですが行うのは難しいとしますけれど、苦痛より楽な方を選ぶのが邪鬼の気質だと知ると、仏の道に向かわない邪鬼など存在しないと解るだけで、悪想念にまみれた悪鬼などは消えてなくなり、邪鬼たちも従順になるものです。

実践してみてください。


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