読書記録R6-25『藤原氏の1300年 超名門一族で読み解く日本史』

京谷一樹著
朝日新書2023年11月第1刷発行

京谷一樹
歴史ライター。広島県生まれ。出版社・編集プロダクション勤務を経て文筆業へ。

本の内容は以下のとおり

はじめに
序章 藤原氏はなぜ史上最強の氏族となったのか
第一章 東アジアの激動と藤原氏の躍進
飛鳥時代から奈良時代を生きた藤原氏
藤原鎌足から藤原清河まで11人の説明

深堀りコラム 北家以外の三家のその後

第二章 北家の台頭と摂関政治の確立
平安時代前期を生きた藤原氏
藤原魚名からへじわか師輔まで13人について
深堀りコラム 「怨霊」になった藤原氏

第三章 道長のもとで全盛期を迎えた摂関政治
平安時代中期を生きた藤原氏
藤原兼通から藤原能信まで19人

道長って「光る君へ」のドラマでは三男坊だけど、系図では兼家の五男として記載されている。兼家に妻は複数いただろうしドラマでは腹違いだろうか?

藤原氏の中に紫式部まで入っている!
彼女の実家も貴族だから…?

深堀りコラム “行動する貴族”の姿を描いた『大鏡』

第四章 院政と武家政権の中で生き残りを図る摂関家
平安後期から鎌倉時代を生きた藤原氏
藤原師通から京極為兼まで17人。
西行、親鸞も含む。
深堀りコラム 男色家だった藤原氏

第五章 動乱の時代を生き抜いた藤原氏
南北朝時代から戦国時代を生きた藤原氏
西園寺公宗から近衛前久まで15人
日野富子も含む
深堀りコラム 藤原氏と日記

第六章 近世・近代の藤原氏と華族制度
江戸時代から昭和を生きた藤原氏
近衛信尋から近衛文麿まで15人
深堀りコラム 意外に貧乏だった公家華族

主要参考文献
以上

全部藤原氏!
ここには90人を取り上げてある。
生没年、父母の名、家柄も記載されている。
え?この方も藤原氏の一族?と思う方もあった。

中臣鎌足が中大兄皇子とともに大化の改新に乗り出すところから始まる。
鎌足が藤原の氏姓を賜わった最初の人物。
そして息子不比等が律令国家の整備をし、藤原氏発展の礎を築く。その四人の息子たちはすべて公卿に上り、南家(武智麻呂)、北家(房前)、式家(宇合)、京家(麻呂)の祖となる。

一条、二条、四条、山科、九条、京極、近衛、西園寺…すべて基は藤原氏。
遠藤、近藤、安藤、佐藤も同じく。

それぞれの時代ごとに応じた略系図がありがたい。歴史的な事象のみならず、読み物としても楽しめる1冊だった。
この本は書店で購入することにしたい。

この本のこと、noteでどなたかに教えて頂いたのに失念してしまった!
ごめんなさい(_ _;)

追記
今、思い出しました
西野鷹志さまの投稿(1月12日)です。
ありがとうございました

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