#日記 龍谷ミュージアムでガンダーラ仏と対面
龍谷ミュージアムで開催中の春季特別展「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰ーガンダーラから日本へー」を友人と見てきた。
中学生くらいの時からガンダーラ仏が好きなのだ。イケメンだから🎶。
ガンダーラ地方へ見に行きたいと思ったこともあった。
ある時、ある大学の研究者にそう言ったら、「インドの北部やパキスタンは紛争中で危険。日本で見ておきなさい。」という返事だった。
以来、ガンダーラ仏は日本で見ることにしている。
龍大ミュージアムでも過去に何度か
見せて頂いた。
今回はバーミヤン大仏の太陽神と仏教との関係が知れそうだ。
バーミヤン大仏といえば、タリバンに破壊された?!
太陽神やゾロアスター教との関係があるなんて…知らなかった!
ミュージアム館内の二階と三階で展示されている。受付は地下一階。
第1章 バーミヤン遺跡と東大仏の太陽神
第2章 西大仏の兜率天と弥勒
第3章 アジアに広がる弥勒信仰
第4章 弥勒信仰、日本へ
東京、奈良、京都の各国立博物館、寺院、龍谷ミュージアムの所蔵も多数出ているが、全体的に平山邦夫シルクロード美術館からの出品が多い印象だ。
二階展示はまず玄奘三蔵坐像がお出迎え。
「大唐西域記」は紺色の紙に金色の文字が美しく並ぶ平安時代の巻物。
すごく高価な物だろう。権力と財力が偲ばれる。
さらにバーミヤン遺跡の東大仏と西大仏の龕天井壁画の描き起こし図。
王の肖像のある銀貨や銅貨。
バーミヤン遺跡を測量した時のノートなど。
二階常設のベゼクリク大回廊復元石窟は写真、ネット掲載共に可。
ベゼクリク千仏洞は新疆ウイグル自治区のトルファン近郊にある。
私はかつて現地を旅したが、かなり荒廃した印象だった。
こちらは復元だから美しい。
三階会場入ってすぐに比較的大きいガンダーラ仏が一体、ガラスケースにも入れず展示されている。
弥勒菩薩立像。
ギリシャ彫刻に似た面差し。
グレーの片岩。
所属はなし。個人蔵か。
ケースに入れてないのはより良く鑑賞できるようにとの配慮らしい。
日本の弥勒菩薩像も魅力的な像が多数あった。お顔立ちに馴染みがあり、安らぐ。
鎌倉時代の像でも頭部の飾りや瓔珞などの装身具も透かし彫りや宝石が美しく、比較的しっかり残っている。
最後は大きな當麻曼荼羅図が掲げられていた。
今回特に印象的だったのは
宮治昭氏監修・正垣雅子氏筆によるバーミヤン東、西の大仏龕天井壁画の描き起こし図、という紙本墨画。
これは大変な作業だったろうと思う。
これについては5月29日に石垣雅子氏の講演が京都新聞文化ホールであるようだ。
また、宮地昭氏筆バーミヤン石窟壁画
描き起こし図や研究ノート、京都大学との共同研究のバーミヤン大磨崖測量関係資料なども出品されていて興味深い。
現地では大変なご苦労があったことだろう。
三階映写室ではドローン撮影によるバーミヤン石窟の全体像や地形なども見られた。多くの穴は住居用らしい。
大仏龕はタリバンによる破壊で見る影もない。人類の遺産は無惨な姿を晒している。
地下1階に降り、ガチャガチャをした。
バーミヤンの復元図の缶バッチが出た!
他にはポストカードすら売っていない。
やや疲れた。この所、毎日ほど出歩いているから…
一階の喫茶店で一休み。
友人としばらくおしゃべり🎶
友人がコーヒー☕をご馳走してくれた。感謝😍
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