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思い出の曲Won’t be long / バブルガムブラザーズ

2018年12月7日金曜日。
僕はその日、Zepp Fukuokaのこけら落とし公演「SMAのド自慢」に来ていた。

SMAつまりソニー・ミュージックアーティスツの面々がのど自慢という形で自分の歌と自分以外の曲を歌うという企画。

そのなかで僕に一際刺さったのがケミストリーの2人とTHEイナズマ戦隊のボーカル上中丈弥によるWon’t be long / バブルガムブラザーズだ。

この歌が宴のラストを締めくくる曲だったからなのか、それまでMCとして皆を笑わせてきた上中丈弥のカッコいい一面が見れたからなのかは分からないがとにかく刺さった。

その日からバブルガムブラザーズのWon’t be longは僕のお気に入りになった。


そこから10日後の2018年12月18日。
僕はタイにいた。はじめてのタイだ。
タイにはトレーナーとして帯同という形ではあったものの実質はサイトシーイング。
連れていってくれる方が遊ぶなら遊ばなくちゃならないのだ。



そこであるクラブに行ったときのこと。
僕はお酒も飲まないし異国の地で踊って騒げるほど図太くない。
というか出張でそれはさすがにマズイということでひとりポツンとソファに座った。
一緒に行った方々はもうベロベロに酔ってどこかに散ってしまっていた。



知らない言葉が飛び交い、知らない曲が流れ、僕はひとり所在なげだった。



その時だった。

聴いたことある曲。
あの曲が流れてきた。



観光客の日本人なのか分からないが、won’t be longを歌い出したのだ。
ただ僕は、最近のお気に入りをこんなところで聴けるなんて、と思わずノッてしまったということにはならなった。


あたりは何色ものライトに照らされ、僕はタイの人々に囲まれている。
won't be longを聴きながらそんな状況の異質さを冷静に見ていた。



強烈だった。
あまりにも強烈だ。


映画ハングオーバーで「バンコクに囚われる」なるセリフがあったが、たしかにそうかもしれない。

あの日以来この曲を聴くとタイのあの不思議な時間が脳裏に浮かんでくる。



ケミストリーとイナズマ戦隊にはごめんなさいというしかない。
バブルガムブラザーズにも。



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