生活強度が低下すると骨強度も低下する。
自粛生活が長引くと、どうしても生活強度が低下してしまいますよね。
そうなると筋力の低下や体重の増加などが危ぶまれるわけですが、骨強度も忘れてはいけません。
人間の骨は絶えず形成と破壊を繰り返しているんですが、そのメカニズムには一定の法則、仮説があると言われています。
それがWolfの法則とメカノスタット理論です。
Wolfの法則
Wolfの法則というのは、「骨はそれに加わる力に抵抗するのに最も適した構造を発達させる」という骨発達の法則なんですね。
メカノスタット理論
骨発達の仮説『メカノスタット理論』とは「骨は力学的ストレスで受けた歪みに適応しようとすることで骨強度や骨重量を高める」というもの。
したがってですね、運動量が減ると骨に対するストレスが低下する→骨の強度が低下するということに繋がるのです。
骨もトレーニングが必要
基本的に筋肉を動かすとそれに引っ張られる形で骨にも刺激が加わります。
十分な運動ができていればそこまで骨強度を意識する必要はありませんし、骨を強化するためにこれをやらなければならないというものも特にありません。
いわゆるシンプルな筋トレで全然OKです。
ただそのなかでも効率的なのはジャンプ系の運動です。
負担をかけずに骨を強化するならトランポリンがオススメですよ。
骨強度が低い人は注意が必要
骨強度が正常より低下している人や骨粗鬆症になっている方は注意しましょう。
たとえば背筋や腹筋運動などは背骨に強い圧縮負荷をかけてしまうため、重大なアクシデントを招く可能性もあります。
骨強度もトレーニングや運動と同じように段階的に強度を上げていきましょう。
重力の影響を受けている以上、直立した状態で何かをするだけでも骨に刺激を与えられますので無理のない運動を心がけましょう。
部分的な強化も可能
骨に関しては部分的な発達も起こると言われています。
たとえばテニスプレーヤーのラケットを持つ側と非ラケット側の前腕の骨強度を計測したところラケット側の骨強度が10〜20%ほど優れていたという報告もあります。
またそれに合わせて対角線にある足の脛の骨強度も高かったと報告されています。
つまり、前述の法則、仮説の通りよく使う側の骨の方が発達すると言えます。
部分的に骨が弱くなっている人はそこに刺激が加わるようデザインされたエクササイズを行っていきましょう。
ちなみに僕が見ている方に腰椎圧迫骨折の既往がある骨粗鬆症患者さまがいらっしゃいますが、今ではお医者さんに驚かれるぐらい腰椎の骨密度が改善していると喜んでおられます。
もし骨粗鬆症になっている人でも骨強度は改善しますので地道に強化していきましょう。
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