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Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (5)

前回までの話 作成したインジケータを公開してみる作成したインジケータを公開すると、他の人が使えるようになる。 公開には、 ・パブリック ・プライベート の2つがある。 今回はプライベート公開をしてみる。 1. スクリプトを保存 スクリプトの準備が終わったら、スクリプト名を決めて保存をする。 2. チャートに追加 保存したスクリプトを、「チャートに追加」を押して、チャート上にインジケータを表示する。 この時のチャートの画面が投稿したインジケータのページに登録される

    • Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (4)

      前回までの話 インジケータのパラメータを設定可能にするインジケータの変数をあとから設定できるようにする。 ここでは、移動平均線のパラメータとして期間とsrc、見た目のパラメータとして線の色と太さをあとから設定できるようにする。 スクリプトの変数を最初に定義したのはこのため。 ここで使うinput関数とその引数 input.source input.source(defval, title, tooltip, inline, group, display) → seri

      • Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (3)

        前回までの話 インジケータの準備パーツが揃ったら、まず、必要な変数、関数を定義する。 //@version=5indicator("MTF SMA/EMA",overlay=true)ma_label(y,textline="",textcolor=color.blue,offset=2)=> var l=label.new(na,na,textline,textcolor=textcolor,style=label.style_none) l.set_xy(

        • Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (2)

          前回までの話 MTF移動平均線に必要なパーツの作成MA用label labelを常に移動平均線の右に表示するために、labelのY座標は常に最新のMA値、X座標は最新のローソク足の2本分右になるようなlabelを再定義する。 ma_label(y,textline="",textcolor=color.blue,offset=2)=> var l=label.new(na,na,textline,textcolor=textcolor,style=label.st

        Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (5)

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          Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (1)

          作りたいもの20期間の単純移動平均線(SMA)と平滑移動平均線(EMA)を ・現在の足(短期) ・上位の足(中期、長期) で表示する。 今回表示する移動平均線は ・短期:20SMAと20EMA ・中期:20SMAと20EMA ・長期:20SMAと20EMA の6つとなる。 線が多く表示されるので、線の色と太さで区別する。 必要なパーツ・MA用label ・上位足のTFを取得 完成イメージ続く

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 作ってみる:MTF移動平均線を描くインジケータの作成 (1)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(3)

          前回までの話 request.security_lower_tf()の返り値(arrayの取り扱い)下位足は複数本 例えば、0:00〜1:00のデータを ・1時間足として描画すると1本のローソク(開始時間0:00) ・15分足として描画すると4本のローソク(開始時間00分,15分,30分,45分) となる。(図1) したがって、現在の時間軸に相当する下位足は複数あるため、request.security_lower_tf()では下位足のそれぞれのデータをarray型として

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(3)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(2)

          前回までの話 security_lower_tfで下位足の情報を取得するrequest.security_lower_tf()を使うと、下位足の情報を取得することができる。 以下のスクリプトは、常に15分足の20期間移動平均線を表示する(表示している足が15分足より大きい場合)スクリプトである。 返り値がrequest.security()と違って、array(複数の値)になるので、plotする際注意が必要となる。(次回に説明) //@version=5indicator

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(2)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(1)

          今回使うもの request.security_lower_tfrequest.security_lower_tfとその引数 request.security_lower_tf(symbol, timeframe, expression, ignore_invalid_symbol, currency, ignore_invalid_timeframe) → array<type> request.security_lower_tfを使うと指定したsymbol(銘柄)の

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 7 : request.security_lower_tfを使ってマルチタイムフレーム(MTF)移動平均線を描いてみる(1)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(4)

          前回までの話 インジケータのパラメータを設定可能にするインジケータの変数をあとから設定できるようにする。 ここでは、移動平均線のパラメータとして期間とsrc、見た目のパラメータとして線の色と太さをあとから設定できるようにしておく。 スクリプトの変数を最初に定義したのはこのため。 ここで使うinput関数とその引数 input.source(defval, title, tooltip, inline, group, display) → series floatinpu

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(4)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(3)

          前回までの話 MTF移動平均線を描くインジケータの準備 パーツが揃ったら、まず、必要な変数、関数を定義する。 //@version=5indicator("MTF SMA/EMA",overlay=true)ma_label(y,textline="",textcolor=color.blue,offset=2)=> var l=label.new(na,na,textline,textcolor=textcolor,style=label.style_none)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(3)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(2)

          前回までの話 MTF移動平均線に必要なパーツの作成MA用label labelを常に移動平均線の右に表示するために、labelのY座標は常に最新のMA値、X座標は最新のローソク足の2本分右になるようなlabelを再定義する。 ma_label(y,textline="",textcolor=color.blue,offset=2)=> var l=label.new(na,na,textline,textcolor=textcolor,style=label.st

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(2)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(1)

          MTF移動平均線の概要やりたいこと(目標) A. 単純移動平均線(SMA)と平滑移動平均線(EMA)を表示する B. 短期・中期・長期をそれぞれ、   ・今のTFの20期間(短期)   ・ひとつ上のTFの20期間(中期)   ・さらにひとつ上のTFの20期間(長期)  として表示する。(図1) 実装方針 A. ・SMAをcolor.aqua、EMAをcolor.yellowでplotする。 ・移動平均線の右にlabelを配置する。(例 TF:20SMA/TF:20E

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 6 : MTF移動平均線を描くインジケータの作成(1)

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム :line/label/boxの表示数

          line/label/box は上限の個数まで表示され、上限に達すると古い順に消えていきます。 これらは max_lines_count/max_labels_count/max_boxes_count 変数によって制限されていて、デフォルト値は50(最大は500)です。 もしも、label/box/line を50以上表示させたい場合、これらの値を設定することによって、上限を500まで増やすことができます。 設定はスクリプトの冒頭、indicator()あるいはstra

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム :line/label/boxの表示数

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム : 関数を定義する

          同じような処理がたくさん必要になる場合に、関数を定義する(特定の処理のかたまりに別名を与える)ことができます。 関数名(引数)=> 処理 戻り値(必要があれば) 例えば、高値と安値の差の絶対値を計算する処理は以下のような関数となります。 hldif(float h, float l)=> dif=math.abs(h-l) //「h-l」の絶対値をdifに代入(最後に代入したdiffが自動的に戻り値になる) この関数の使い方は、以下のようになります。

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム : 関数を定義する

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム : 引数をどう指定するか?

          スクリプトを書いていると、同じような処理をしているコードがたくさんできたり、大量の引数がある関数があったりと、ソースコードがゴチャゴチャになりがちです。 特に、大量の引数がある関数では、一行が長くなったり、ぱっと見で引数の順番がわからなくなったりします。 例えば、labelにはたくさんの引数があり、その書き方も様々です。 labelとその引数 label.new(x, y, text, xloc, yloc, color, style, textcolor, size,

          Pine Script™ (v5) の覚書 - コラム : 引数をどう指定するか?

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 5 : boxを使って上位足のローソクを描く (3)

          前回までの話。 lineを使って上位足のローソク(ヒゲ)を描くlineを使うとチャート上に線を描くことができる。 lineとその引数 line.new(x1, y1, x2, y2, xloc, extend, color, style, width) → series line colorを使うと指定した色の透明度を設定できる。 colorとその引数 color.new(color, transp) → series color ローソクの色を設定する c

          Pine Script™ (v5) の覚書 - 5 : boxを使って上位足のローソクを描く (3)