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記憶に残ったシーンを書き残す ~高校サッカー編 #89~

こんにちは。
RB(あーるびー)です。

高校サッカー編 第89回です。

今回は、前回noteでご紹介したローカルトーナメント大会の中で印象に残ったシーンをご紹介。記憶にある内に書き残しておかないと、老いとともに忘れてしまうので…

普段おとなしい選手が喜びで感情を爆発させる姿は鳥肌もの

普段はもの静かな雰囲気で、闘志は内に秘めるタイプの選手。過去の試合では、その性格からなのか、敢えて意地悪な言い方をすると、傍から見たらちょっとやる気あるのかないのか分からないようにも見えてしまうくらい、黙々と、そして淡々とプレーする選手。

今大会、その彼が大活躍。

過去何度も跳ね返されてきた因縁チームを相手に、虎の子の1点をアシストした彼。ゴールが決まった瞬間、快足を飛ばして自チームベンチ前で総立ちになっている控えメンバーの元へ猛ダッシュ。

雄叫びを上げながら!
右腕をブンブン回しながら!
ベンチメンバーの輪の中にダイブ!


次の試合も、貴重な同点ゴールをアシスト。
今度は、自軍応援団の輪に向かって雄叫びを上げながら猛ダッシュ!

自軍応援団の祝福を浴びた後は、そのすぐ横で観戦していた保護者席に向かって、両腕を下から上へ振り上げて「もっと盛り上がれ!」と煽りパフォーマンス!

彼の普段とはまた違う熱い一面を見ることができ、純粋に「サッカーっていいな~」と笑顔になってしまいました。


相手応援団の目の前で痛いフリをして時間稼ぎを試みたが…

1-0でリードする息子チーム。残り時間も僅か。

相手チーム大応援団の目の前のタッチライン際で、右SB裏に蹴り込まれたロングボールをタッチライン外へ大きくクリアした我が息子。クリア後の完全なるアフタープレイで、横から迫ってきた相手FWに突き飛ばされてファールを貰いました。

結構派手に転げたあと、なぜか足を押さえてうずくまったまま起き上がらない息子。派手に突き飛ばされたとはいえ、足を痛めるような転げ方ではなかった気がするが…

すると、タッチライン外側にいた相手チーム大応援団から「いやいや、痛くないでしょ!早く立てよ!」の大ブーイング。

息子くん。
何事もなかったかのようにすくっと立ち上がり、相手チーム応援席を一瞥。

「応援団に向かって余計な一言ってイエローもらうなよ!?」と一瞬私は心配しましたが、そこはグッと我慢してFKからプレイ続行。一安心。

小さいときから結構ケンカっぱやい性格で、何かと相手FWとも小競り合いをやり合うタイプなので…(^_^;


帰宅後に撮影したビデオ映像を確認したら、確かに、足を痛めるような転げ方はしていないし、一瞬普通に立ち上がろうとしたけれど、「あ、少し時間稼ぎできるかも」ってなって、足を抱えるようにして痛んだフリしてました(笑)

相手チーム応援団の目の前でしたし、あれは一言二言文句が出ても仕方ない、明らかにウソくさい痛がり方(笑)

息子帰宅後に「あれ、全然痛くなかったでしょ?」と問うてみたら、「あっ、バレた?(笑)。相手の応援団マジでムカついたわ~。一瞬言い返そうかと思ったけど踏みとどまった。」とのこと。

少しは大人になったということで(笑)

自陣ゴール目の前での切り返しは何度見てみヒヤヒヤするぜ

自軍ゴールキックを後ろから丁寧に繋ぐ際、GKからボールを受けるのは我が息子。ビルドアップの最初の起点として超重要な役割。

GKからボールを受ける位置は、ゴールエリアの右角あたり。ペナルティエリアの角ではなくゴールエリアの角。GKから1mくらいの横パスを受ける形。

相手FWがGKへのパスコースを切りながら、息子から見て左からプレッシャーを掛けてきた場面。ボールを保持する息子の位置は、ゴールエリア右角のすぐ前あたり。

プレッシャーに負けて前へのロングボールで逃げる、もしくは、右SBへ右斜めのパスを選択するのが無難だが、右SBにも相手マークはついている状況。

自分へのプレッシャーから逃れるために右SBへの嵌めパス(パスを出された右SBの選手が困ってしまうパス)を出してしまいたくなるところをグッと堪え、相手FWが左から寄せてきたところを右足アウトサイドで外回りのターン。そのまま左足で、ゴールエリア左角あたりの位置にいるGKへ横パス。

無人のゴールを背に、ゴールエリア内を息子からGKへ3~4mの横パスが走るイメージ。

アウトターンした瞬間、保護者席からは半分悲鳴めいた、そんなところでリスクある切り返しターンなんかしちゃって大丈夫?というようなどよめきがwww

そのどよめきの裏にある不安な感情、めちゃくちゃ分かります…(^_^;

ゴールエリアの右角だよ?
GKも横パス受ける位置に開いていてゴールは空っぽ。
ターンした時に相手FWにボール奪われたらどうするの?

利き足ではない左足から出された横パスが、がら空きのゴール手前1mの位置をコロコロ転がっていく瞬間は、たぶん誰もがグッと息を飲み込んでスローモーションに見えちゃったはず。


あの瞬間は私自身も背筋が凍る思いをした訳ですが、あれをボールを奪われずにやれるのが我が息子。

相手FWの重心移動を見て完全に逆を取っているのでボールを奪われることはないですし、CBらしからぬボールタッチでスムーズに左足で横パスを出します。


痺れるような公式戦。
自陣ゴールエリア内でボールを受けて、相手FWが1m手前まで迫ってきていても、慌てず、動じず、相手FWの重心移動を最後まで見極めてその逆を取れる技術。

毎回ヒヤッとしますが、あれでボールを奪われたことは一度もなし。自信を持ってプレーしていることの証。見ることができて良かったです。

こちらの寿命が縮まることには変わりないので、できることならあまり見たくはないシーンではありますが(^_^;


こういう記憶に残るシーンを現場で生で見ることが出来るのは、まさに現地観戦の醍醐味ですね。高校サッカーラストイヤーも引き続き原則現地観戦する予定です~。

読んでいただきありがとうございました。



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