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また会いましょう

わが師 木下先生
無念であります。
先生の大切な生徒の英語を任せていただきました。
いまだそのご恩をお返しもできずにおります。
師のあくまでおだやかなものごしと
次々と進学成就を果たす教え子の喜ぶさまを
いつもただ茫然と目にしておりました。
 私も76となり、日々目ざめるごとに
ああまた もう一日生きて働け と
天の命にただ感謝を重ねるばかりではあります。
 私の近くて遠い存在であります。
 先生はずるいです。
 私より先に旅立とうとするからであります。
せめて、私よりはあとにしてほしいからなのです。
 ある実話があります。
 ある医師はもう無理となった時、治療を断り
「枯れ死」を選択。そうして、遂には完治されカムバックされた、と。
  もう一つは、ハーバード大医師で臨死体験者のトークを数万?数十万件
収集。それによれば、死の直後に自分の姿を上空から見つめる自分がいる。
大きな光とともに使いがやってくる。
会いたい人、行きたい所へ瞬時に連れて行ってくれる。
最後に次はどんなものに生まれ変わりたいか、と聞かれる。
記憶はなくなり、生まれ変わる、と。
 あと一つ。宇宙の特異点に全生命の記憶が集積されている。
そこにヒトのそれも追記される。
 つまり、肉体の死で、存在がきえない。また別の新たな生命となる。
私はこの考えにもろ手を挙げて賛同しています。
 もうお会いできないのは無念ではありますが、きっと、また、いつか
どこかで、お互いに気づくことはないのですが、お会いしましょう。
その時は、親指をちょこっと立てて合図下さい。
 木下先生、あなたの真摯にご指導されるお姿やダンディなジャケットの
粋なお姿を私はこれからも、ずーっと忘れませんよ。
 よろしければいつでも私の前に化けて出て、いつものほほえみで
お叱り下さいね、アポなしでいいですから、、、
 では、またお会いしましょう。
 あなたをめざし追いつけなかった弟子 新居でした。

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