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街は生き物|最近のことごと(2024年4月19日〜25日)

「最近のことごと」は、Raymmaの近況や、感じたことなどをお届けする小さなエッセイです。文:伊地知奈々子

4月19日

 新神戸RaymmaにT様ご来館。ものすごい近況変化を伺う。全てがT様の進む方向を応援しているのだろうか。そんな気がする。何もかもが、気づけばすでに用意されているような、奇跡を感じるお話。嬉しく伺う。夕方、奈良にてU様施術。全てがハイスピードで進み、グングンあたらしい方向に向かわれている!これもまた、すごい変化に立ち会わせていただいているのだと、実感する。


4月20日

 Raymma、それぞれに旅の準備。盛田さんは街に出る。わたしはMCに向けて稽古。


4月21日

 Raymmaブレンドの発送日!朝一番でDolce Coffeeさんにお伺いし、挽きたて、パックしたてのドリップパックを受け取る。この味を一刻も早く届けたいので、その場をお借りして、封入させていただく。Dolceさんは夏に向けて、コーヒーゼリーの試作を作っていて、味見にとグラスを差し出してくれた。濃い味わいとアイスクリームのミルキーさが、一足早い夏を感じさせてくれた。午後、M様施術。M様もまた、この数年で激変された。本当に予想もできないところに、グイグイ進んでおられる。そして、さらに躍進する予感がしてならない。夕方、K様ご夫妻施術。ゆっくりお話しするひと時。こういった交流の時間は、とてもかけがえのないものだ。


4月22日

 植物に水をやり、ゴミ出しする。まずは神戸空港に行き、羽田へ。京急エアポート快特に乗り換え、成田に向かう。今日はモントリオールへ。大移動だ。空港でバーレスクダンサーのMECAVちゃんに会う。今回出演するショーの、日本からのゲストだ。モントリオールへは約13時間のフライト。かつて住んでいた頃は直通がなく、トロントやNYで乗り換えていて、17時間かかっていた。それを思うと、すごい進化だ。

 飛行機から降りたら、主催者のルル、そして親友ホリーが迎えに来てくれていた。そして、ルルのパートナー、ステファンもほどなく到着。嬉しい再会をしばし喜ぶ。夕刻ついたこともあり、時差ぼけに対応しようと、今日のところは早めの解散。宿までホリーが送ってくれる。通い慣れた道を、ダウンタウンに向かって走る。時間が急にスキップしたような感覚を覚える。ホリーとは、いくら話しても、話し足りない。改めてじっくり話そうと約束し、今日のところは解散。

 盛田さんはすこぶる元気で(いつものことだが)、街を歩くことにした。旧港方向へ。ノートルダム寺院を見上げる。ここは、本当に変わらない。続けて、サンロラン通りを登っていく。かつて賑やかだったところは、驚くほど、しんとしていた。街は生き物だ。この10年の間に、揺れ動きつつ、形を変えていったのだろう。シェルブルック駅周辺に来るが、全然店が開いていない。これは、どうしたことなのか...単純に、月曜の夜だからなのだろうか。

かろうじて開いていたのは、スモークミートの名店、90年余営業している「シュワルツ」だ。スモークミートのサンドイッチと、スモークミートのハーフ盛り、それにコーラを頼む。小さめのプレートを頼んだが、2人でシェアしてようやっと完食。すごい迫力だ。噛むたびに、とろけて広がる肉の味わい。パンも、とても美味しい。久しぶりに来れて、とても嬉しかった。レジのおかあさんに、「本当に本当に美味しかった」と伝える。おかあさんは微笑んで、「そりゃそうよ。うちは90年よ。本物だもの。」と言った。


4月23日

 朝、意外とすっきりと目覚めた。旧港付近を観光後、かつて住んでいた街へ。地上げで無くなった、当時通っていた珈琲店が、元の場所に復活していた!これは、まさしく奇跡だと思った。夜、ルル、ステファン、メカブちゃんと合流。モントリオール名物のプーティン(フライドポテトにチーズや肉など、さまざまな具材をかけたもの)を食べる。ここは24時間営業だが、いつでも繁盛している。繁盛しすぎて皿が足りず、食べ終わった人の皿を即座に回収していく始末だ。でも、それが面白い。その後モンロワイヤル駅近くの喫茶に行き、漫画やピンクレディ、昭和歌謡の話などして過ごした。


4月24日

 急な時差ぼけ、目覚めるとなんと15時だった。その間、吹雪があったらしい。マイナス2度の4月、驚きだ。でもそれがモントリオールだ。夜に友人ナタリー&バートと会う予定だったので、急いで支度する。ナタリーとの出会いは2009年。出演していた劇場のトイレで、「あなたみたことある!DVD買った」と声をかけられた。その数年前に出演していたラスベガスのショーが、DVD化されていたのだ。ナタリーとその親友バートとは、本当に色んなところで遊んだ。 

 免許の講習で夕食の支度ができないとナタリーが言っていたので、パピノー駅の横のスーパーでタブーリ(サラダ)とチキン、スナックやワインを買って訪れる。マンションの窓の外に、ネオンが溢れており、盛田さんが「友達の家ってそこじゃね?」という。まさしくその通りで、ナタリーは徹底してロックな人間なので、内装も、音楽も、一貫していた。ややあってバートが合流。バートは連日の勤務で疲れていた。二人から、この10年のいろいろな時の流れを聞く。気がつくと、盛田さんはめちゃくちゃナチュラルに二人と話していた。


4月25日

 ホリーと稽古。ホリーは役者と声優が本業で、日々とても忙しい。その間を縫って、今回のMCの稽古と、二人で踊る振り付けを練習する。踊るのは7年ぶりだったが、彼女との稽古はいつでもピッタリ息が合うので、ここでも時間がスキップしたような感覚を再び覚えた。

 昼に盛田さんと合流したら、モンロワイヤル山の岩場を登山したと言っていた。油断ならない。3人で1940年創業のダイナー「ビューティーズ」にいく。ベーグルがとても美味しい。やはり、これぞモントリオールだ!

 ホリーはその後仕事。わたしと盛田さんは、アトウォーター市場に行く。その後、サンデニ通りのタコス屋、Tintanへ。翌日出演のショー、Bagel Burlesque Expoに出演するためにモントリオールしたダンサーのニックとライダー、カメラマンのキッド、ルル、ステファン、メカブちゃん、ホリーとパートナーのマイクが集う。カルニタスとブラディ・シーザーをいただいた。本格的でコクのある美味しさ、よかった。


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