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日本人に大事なもの、それは論理より、契約よりも…【タテ社会の人間関係】

こんにちは、らるです。

『タテ社会の人間関係』は
とても学びの多い本でしたが
今回の紹介で一区切りとします。

今日は
日本人は「契約」よりも「情」を優先する
という話です。

上手くいく調査団の作り方

契約を重視するヨーロッパと
情を重視する日本では
上手くいく組織の作り方が
異なっているといいます。

例えば、調査団を作る場合

ヨーロッパでは
各分野の実力者を集め
契約で結びつける形が良い
とされます。

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リーダーとメンバーはもともと
見ず知らずの関係ですが
契約の範囲内ではキッチリと
成果をだしてくれます。

ただ、それ以外のところ
例えば、調査中の勤務時間外に
何をしていようと
(たとえ、夜遊びに出かけていようと)
そこには干渉できません。

一方、日本では
元々リーダーと結びついている人間を
選ぶ方が上手くいく
と言います。

例えば、リーダーがある分野の教授で
あるとするならば、その教え子を集める

…といった形です。

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当然、各分野の実力者を
集めた時よりは、
一人一人の力は劣ると思います。

しかし、この場合は
情的なつながりがあるので
契約の範囲を越えて
「リーダーの言う事なら」
多少無理をしてでも
頑張ってくれるのが
日本人
なわけです。

決められた範囲だけキッチリこなす
ヨーロッパ
の人と

リーダーのためなら、と
多少無理をしてでも頑張ってくれる
日本人


そういった対比になっているのだと
思います。

真の対話はありえない

ここまで、日本人の性質を
色々と見てきましたが…

一言で言えば
「情」を重視するのが日本人

ということになりそうです。

この傾向は、
普段の会話にも現れてきます。

日本人の会話は
何か論理的に有益なものを生み出すこと
よりも
感情的に合流すること 
を重視します。

学者同士の会話の違いが顕著で
外国では、
学者は酒を飲んでいても
学問のディスカッションを始める

のに対して、
日本ではそういったことはありません。
あくまでも感情を合わせることが
第一の会話
になります。

ただ、これもモチロンいい面があって

ある中国人は、日本人のこの姿を見るにつけ、あのように無防備で楽しむことのできる日本人は羨ましい、といった。あるアメリカ人は、日本実業家がアメリカの実業家同様忙しいにもかかわらず、ハート・アタックで亡くなる率がずっと少ないのは、馬鹿話のできる酒席の時間というものをもっている故にちがいないと考えている。

kindle位置No.1701

つまり、論理の関係ない
情による会話は、

精神の健康維持に役立っている
ということです。

まとめ

日本人は
「契約」より「論理」より
「情」を重視
する

「情」での関わりには
精神を癒す力がある

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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