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実力じゃ出世できない! 日本の集団で必要なのは○○の時間!【タテ社会の人間関係】

こんにちは、らるです。

今日はこちらの本から
「集団の構成要因」の話をしていきます。

集団の構成要素には
「資格」:氏、素性/学歴・職業/資本家・労働者/老若男女
「場」:一定の地域・場所/所属機関(会社・学校)
の2種類があります。

日本では、どちらが重視されるでしょうか?


先に結論を言ってしまうと
日本においては

「場」が大事 です。


「場」というのはつまり…
同じ地域・場所・所属機関(会社、学校)
ということです。

そして、その中で力を持つ方法
「メンバーとの接触を長く・強くする」
ことです

逆に
どんな「資格」があるか…つまり、

どこの家の生まれか
学歴、職業
お金のあるなし
老若男女

…といったことは大事ではありません。

あなたがどこの誰で
どんな実力をもっているか
は、
大きなアドバンテージにならない
ということです。

生まれが良ければ上に行ける
実力があれば上に行ける
というわけではないのです!

ただ、長くそこに居て
強く他の人と結びついたものが
上に行きやすい…ということ
なのです。

あまり夢の無い話ですね…

「家」に見られる日本人の意識

「資格」より「場」を重視する例として
日本の「家」の制度が紹介されています。

さて、1つ質問です。
日本の「家」では、
どちらを大事にするでしょうか?

・その家の生まれで、他の家に嫁いでしまった娘
・他の家の生まれで、自分の家に嫁いできた娘

嫁に行ってしまった人
嫁に来た人  

どちらを大事にするかという話です。

これは後者ですよね。

嫁に来た人が、大事にされます。

外の家に嫁に行ってしまった人は
繋がりが無くなるわけではありませんが
それでももう、その人は
その家の人ではなく
外の家の人になってしまう
のです。

それは「家」が、
同じ血筋…という「資格」ではなく
同じ場所…という「場」を
重視している証拠
になります。

対比として、
「資格」を重視するインドでは
このようなことはない…

本書の中では語られています。

集団を強化する方法

このような「場」からできる集団を
強化する方法は

個々の能力を鍛えることよりも
「一体感を持たせる」ことです。

その方法は、
「たえざる人間接触」により
「同じグループだ、という
 情的な結びつき」
を作ることです。

「長く接触する」
「強く接触する」

これが日本の集団を
強化する方法
なのです。

そして、集団の中で
長く・強く接触し続けた人ほど
その集団の中で上に
行きます。

会社における年功序列制は、
まさにその表れ
です。

ときには
「なんでこんな人が課長なの?」
と思うような人に遭遇することが
ある
と思います

それは、単に
日本の組織では実力よりも
「長く居て」
「強く他の人と接触したか」が
大事だから
ということです。

実力が重視されていないのですから
「なんでこんな人が?」と
実力に疑問を持っても
何の不思議もありません。

ただ、そういうものだ
ということなのです。

まとめ

日本は「場」を重視して
集団を作っている

実力よりも
その集団に長く居て
強く接触し続けることが
重視
されている

上に行きたければ
とにかく集団の人との
接触時間を長くして
情的につながろう

最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

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