自己投影部のススメ:ひとつの野球応援の形

白石です。物理の大学院生やってます。今日は私の野球応援について話します。
皆様も2024年シーズンはいろんな選手に自己投影してはいかがでしょうか?


自己投影部って何?

ここでの自己投影とは、ある野球選手と仕事や家庭での自分の姿とを重ね合わせる活動のことを言います。自分がなりたい姿や自分の思う姿に近いプレースタイルの選手に自分を重ね合わせることや、好きな選手が活躍してたら「よし自分も」と頑張ることも自己投影と呼んでいます。

例えば、私は千葉ロッテマリーンズの安田尚憲選手に自己投影をしています。期待を受けながら(要出典)なかなか論文が出せない自分を、失礼ながらも、高卒ドラ1で期待されながらもいまひとつ覚醒しきれない、しかし着実に成長を重ねる安田選手に重ね合わせています。より具体的な活動としては、彼がヒットを打ったりした日はいつもより長く研究室に残って作業をします。大活躍した日には終電まで研究室に残ったり、休日でもデーゲームの結果次第では研究室に向かう時もあります。2023のCSファーストステージ第3戦のサヨナラ打のあとはかなり遅くまで計算*に励みました。

要は、自己投影の対象となる選手を選び、その選手が活躍した日は自分も頑張るというのが現状の自己投影部の活動です。しかし、自己投影にはもっと多様な形があっても良いと考えています。今後の発展に期待です。

自己投影部とは、自由な形で選手に自分を重ね合わせている人たちの集まりです。#安田自己投影部 の他にも #ノイジー自己投影部 #愛斗自己投影部というハッシュタグを見つけることができ、思い思いの活動をしているようです。ちなみに今の所#安田自己投影部 の部員は私1人のみです。Xでポツポツ活動内容を呟いています。

自己投影部の活動目的

単に野球を見るだけではなく、野球をみながら自分の人生も進めていくのが自己投影という応援スタイルの目的です。元々は進捗が野球に奪われていることに危機感を覚え、安田選手が打ったらその日は試合を見終わった後に少し仕事を進めるという縛りを自分に課したのが自己投影部の始まりでした。単に「好きな選手が活躍したら嬉しい」で終わるのではなく、「自分も頑張らなきゃ」という気持ちにフォーカスするのがこの活動の趣旨です。

自己投影対象の選び方

対象の選び方は基本的に自由なのですが、例えば球界トップレベルの選手を選んでしまうと、現実の自分の姿とのギャップに疲れてしまい長続きしません。かといって試合出場機会が少ないと日々の活動が難しいので、試合にはある程度以上出る選手を選ぶと良いでしょう。

自己投影する選手は必ずしも"推し"や好きな選手である必要はありません。むしろアンチ的な態度の対象でも良いと考えています。例えば、この選手はいつも同じ形で凡退をしていて気に食わない、見てるとムカつくといった気持ちを抱えているが、一方で現状の自分を省みると仕事でいつも同じミスをしているとしましょう。すると、この選手へのムカつきを同じミスを繰り返す自分に向けることができます。選手の頑張りとともに自らもそれに張り合うように鍛錬を重ねることで、もしかしたら選手の成長とともに自分もミスを改善できるかもしれません。

誰しも現状の自分に多少の不満を抱えていると思いますが、気に食わない選手に現状の自分の不満な点を重ね合わせることができるのです。そしてその選手が成長していく過程に張り合って自分の不満な点を少しでも改善していこうというすることで、気に食わないというネガティブな感情を自分の人生を好転させるために使うことができます。

注:ここでは一軍でそこそこ試合に出ている時点で野球選手としてかなりすごいということには一旦目を瞑っています。そんなことを気にし始めたら真の意味で自分と釣り合っていて、自己投影ができるような選手は存在しません。

発展編:逆投影

逆投影とは、頑張った自分に選手の方が逆に自己投影をして試合でも活躍することを言います。もちろん実際にはあり得ないことです。しかし、自己投影部の活動に慣れてくると、今度は逆投影を始め、自分が頑張ったんだから選手も活躍してくれるだろうという態度を取り始めます。これをやるようになると、選手が活躍しないのでストレスは溜まりますが、自分の仕事は着実に進むので非常に生産的です。

私も2024年はとにかく頑張り、逆投影させることで安田選手を覚醒させたいと思います。2024年度の安田選手の頑張りに期待してください。


*この時期にやっていた計算がだんだん面白いことがわかってきて新しい論文になりそうなので、今振り返ると安田選手には感謝しかないですね。

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