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キャリア支援と社会性

キャリアコンサルティングを学んでいくと「キャリアビジョン」や「ありたい自分」など意識するようになります。
学び始めた頃の私は、大事なのは分かるけど「いやいやそんなに社会は甘くないぞ」「夢や理想はいいがそれが出来るのか」ということを内心思いながらも、試験の合格を目指して耳を傾けることを練習をしていました。

個人と社会の統合
最近のキャリアコンサルタントの講習は多彩で、組織内キャリア、病気や家庭と仕事の両立支援などなど、様々な問題・課題を抱えて働く人と社会の繋がりを意識した内容が増えてきている印象があります。
国家資格キャリアコンサルタントのJCDAの論述試験問題を見ると、関わるのも苦しくなりそうな「見たくない自分」に向き合う模範例が問題文にあります。とりまく環境の中で「ねばならない」や「これで良し」としている自分に向き合い、気付きを促す支援には力強さを感じますし、お手本としては抜群でだと思います。
キャリアコンサルタントとして、相談者の理想や希望の実現を支援するだけでなく、個人と社会の統合を意識して、不安や迷いや葛藤などを認めて受け入れ、自分らしく抱え続けることができる支援も必要だということですよね。

キャリアコンサルティング技能士を目指すなら
私自身は2級技能士、1級技能士と学んでいく過程でようやく「社会は甘くないぞ」「希望や理想だけじゃない」「不安や迷いは解決するより認めること」ということを自分を偽らず正面から関わらないと駄目だ、そこに関わるのがキャリアコンサルティングの価値だと思うようになりました。
相談者が苦しい環境にあって、問題に直面している話を聴くと、キャリアコンサルタント自身も苦しくなり、解決に向けて動きたくなります。とはいえ社会は甘くないですし、相談者の希望や理想は簡単には実現できませんから、だからこそ相談に来て話しているのですから、どっちを選ぶ?こうしたら?と動こうとせず、一緒に向き合う胆力が熟練レベル、指導レベルには求められていると思いますよ。

私も力強い支援が出来るようにまだまだ研鑽しないと。

そんなことも一緒に学びましょう!
1級キャリアコンサルティング技能士 河口忠夫
https://rapport-yamaguchi.jimdosite.com/


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