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"境界戦機"とは何だったのかSeason2 第一回


ロボットアニメファンのみんなごきげんよう、ランガタロウです。

はじめに

境界戦機とはバンダイスピリッツが送る、ガンダムじゃないロボットプラモを売るための企画である。
ガンダムばかり売れる状況を変えるため、現代的でリアリティのある世界設定や、工業的に正しい関節構造のデザイン。ビーム兵器が登場せず、ローラーダッシュすら無しで二足歩行で走り続ける巨大ロボットの物語……になるはずだったアニメ である。残念ながらそうはならなかったというか、びっくりするぐらいガバガバなアニメーションが飛び出してきたためツッコミが止まらなかった

このブログシリーズでは過去連載4回に渡って何がどう面白くならなかったのかを解説してきたが、なんと境界戦機はまだ終わっておらず。
2022年4月から第2シーズンの放送が始まってしまったため、仕方なく再開していかなければならない。


8ヶ月後

さてシーズン1のラストでは自我を持ったAIロボット「ゴースト」の爆発に巻き込まれて主人公の機体は爆発四散、主人公も生死不明の状態となった。

シーズン2ではそれから8ヶ月後が描かれる

ところでシーズン1が何月何日の物語で1話から最終話までで何ヶ月ぐらい経過したのかさっぱり不明なので「シーズン1の最終回から8ヶ月」と言われても良くわからない。
このアニメは登場人物の服装が固定なので季節が変わったのかもわからない。

とにかく8ヶ月の間に日本を占領する4つの国家うち北米が無人機用のAIを新型にアップデート、指示された通りに動くだけだった無人機軍がある程度自身の判断で活動可能になり戦略的優位を確保して他国の支配領域を次々に奪回していったらしい。

シーズン1では日本人を拉致して人身売買していたアジア軍や、「日本人は隅で縮こまってろ!」と差別発言を飛ばしていたオセアニア軍がアメリカに蹴散らされているんだからどう考えても良いことだと思うのだが、なぜか悪いことであるかのようにナレーションでお伝えしてくる辺りから不穏な気配がビンビンに流れ出る。

ところでシーズン2から登場した北米軍の新型無人機は皆レーザー砲を装備しており「一列に並んでレーザー砲をぶっ放す」というAIが進化とは思えない脳内筋肉率100%のゴリ押し戦術で戦っており「どう考えても 実弾兵器しか無い世界でレーザー砲を量産したことの方が大ニュースだろ」と思うのだが皆さんはどうだろうか?

とってつけたように悪役化が始まる北米軍

境界戦機は4つの大国に占領された日本を取り戻すために主人公は巨大ロボと共にテロ組織に加入する話である。

そしてシーズン1の間、主人公達はほぼアジア軍かオセアニア軍の領土になってしまった四国・中国地方を中心に活動し、だいたいアジア軍かオセアニア軍が日本人をイジメており それをどう解放するのかが気になっていたのだが

シーズン2になって急に北米軍が悪ということになった
前の項目でも書いた通り北米軍は新型無人機とレーザー砲のゴリ押しコンボで他国を圧倒して支配地域を広げてしまったので、シーズン1では主人公達と因縁を作れていないのに急にラスボスポジションに落ち着いてしまった。

というかシーズン1では関東一帯を制圧し、しかも東京とかは紛争以前にまで復興して地元の日本人たちは皆北米軍に感謝しているという描写までやっておいて突然シーズン2から特に理由も無く北米軍が民間人のいる土地を空爆したり、逃げ惑う日本人難民を無人ロボで虐殺したりして「俺は悪だぜ」
アピールをやりはじめたのだ。

北米軍が悪…というか良くないとされる理由はシーズン1で「一件日本が復興したように見えて全て北米の金でやっているので このままでは日本は主権国家ではなく北米の金漬けにされてしまう」という多少政治的に考えられた理由だったはずだが、製作陣のIQが低下したのかシーズン2から北米軍が悪い理由は「ロボットで日本人を撃ち殺す人たちだから」という凄い浅い理由に入れ替わった。

もちろんシーズン2が始まってから時間をかけて悪役化を積み重ねたならまだ良いがなんとここまでで「シーズン2の1話冒頭15分」である

ガンダムOOとかみたいに今まで戦ってきた国たちがシーズン1のあれこれで一つの国にまとまってしまってとかそういうことではない。
「そもそもシーズン1で一つも話が進んでないのにどうするの?」とおもったらシーズン2の1話の冒頭ナレーションだけで北米軍が全部悪いことになったのである 剛腕にも程がある。

ていうかまぁ、作ってる側にとっても事故とはいえこの記事が投稿されている現在も海の向こうでマジモンの戦争が始まってしまってアレコレしている時期に「北米軍のロボットが生身の日本人難民を機銃で撃ち殺す」という映像を作ってしまったのは色々ヤバすぎて そのなんだ…弄りずらいな!!!!

ロボットアニメなのにロボ強さがわかりにくい

さて、そんなわけで急に悪になった北米軍と戦う我らがガシンとシオンである、レーザー砲を装備し、進化したAIによって動く北米軍のロボットにはスペック差で苦戦…してるのかと思ったらそんなことは無かった。
むしろ普通に勝っていた。

「勝ってはいるが補給がなく整備が万全でない」ということで苦しいということになっているが、普通に銃弾は足りてるし装甲は細かい傷が多数だから全身分足りてるので「補給が足りてない」感じが全然表現されていない。

何枚か装甲板が無くて布で覆ってるとか、なんかそういうなんかあるだろ!!

あと普通に敵の新型量産機には従来の重火器が通用する

格闘戦武器のヒートナギナタで普通に真っ二つになる

いや、まぁ確かに境界戦機はロボットアニメでは珍しく
「ロボットの装甲が何合金で作られている」みたいな設定が存在しないため、装甲がどう変わったか表現するのが難しいからと思われるのだが。

リアルロボットアニメなのにそこ設定してないことがあるかい???
あるんだなぁこれが、シーズン1からシーズン2の間にリアル時間でも1クールぐらい隙間があったのだが特に証されることが無かった。

なぜメイレスケンブの装甲が30mm機関砲が直撃しても無傷だったのかもわからないままだったのだ

そういうわけで急に悪になった北米軍から日本人を守るために主人公不在のまま戦い続けてきた八咫烏も そろそろ行方不明の主人公に再登場してもらわないと困るので急にピンチになる。

さっきのシーンまで普通に通っていた銃弾は盾に弾かれるし
さっきまで普通に飛行して躱していたレーザー砲は当たるようになる。

「無人機だから正確な射撃で隙がない!!」とガシンはこぼすがお前らが戦っていたのはシーズン1から無人機だよ、確かにAIが進化とはいえ1期から正確だろ!そこは!!雑なピンチを作るな!!!

そして北米軍のロボットもさっきまでバカスカ連射してたレーザー砲を突然ガンダムバトルオペレーションの陸戦型ガンダム用ビームライフルぐらい時間をかけてチャージし始める

もうちょっと真面目にやってほしい。



これ以上書くとただのファスト映画になるので第一回はここまでとしよう

シーズン1の記事は全話視聴後に書かれたものだが、今回は毎週追いかけながら書くことになる。
書き過ぎないことに気をつけながらみんなに境界戦機の魅力をたくさん発信できたら良いな!

ではまた次回までごきげんよう

境界戦機はYouTubeで全話無料配信の強気なコンテンツだ
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